[12月13日版] 日経454円の急反発!この上昇はニセモノ?

著者:中原良太
投稿:2018/12/12 19:01

これからの日経平均株価の展望

From: 中原良太
自宅の書斎より、、、

日本株は急反発しましたね〜。下がるときはズドンと落ちるし、上がるときはドカンと上がるし、なんというか、「変な動きだな〜」という感触です。

通常、株式市場は「上がるときはゆっくり」「下がるときは素早い」という傾向があるもんですから、「急落」→「急反発」という流れは、いささか違和感を覚えます。

ひと昔前であれば、「急落」→「逆張り投資家が買う」→「ゆっくり反発する」→「利益確定」みたいな流れが普通な印象があったのですが、最近は反発のペースが早まってきたということなんでしょうかね。

12日の反発に関しては、ぼく個人的には冷ややかな見方をしておりまして。「この反発、ホンモノか?」と疑ってかかっています。相場サイクル的には、まだまだ月前半ということもあり上がりにくい時期ですし、商いが活発という感じもありません。

今回の反発は、週初めの相場下落に対する「半値戻し」程度のものでしょうから、まだまだ本調子になるまでには、時間がかかると踏んでいます。それに、1日で日経平均は450円も上げてしまいましたので、こんどは逆に、利益確定の動きが強まってもおかしくないとも思います。

また、新興株市場のJASDAQやマザーズ指数が、そこまで活気づいておりませんでして。マザーズ指数は1日で前日比+3.77%も値上がりした割に、5日線すら回復していないんですな。「新興株市場は、いちど下落が始まると、しばらく市況が冷え込みやすい」なんて傾向もあるんで、しばらく手をつけず、様子見しておくのが無難かと。

…ということで、基本的には、足元の動きは「大型株・新興株ともに、弱気に転じるのでは?」と踏んでおります。相場が上がったからといって慌てて飛びつく必要もありませんから、クリスマスぐらいまでは様子見しておいて、良いんじゃないっすかね。

- 中原良太
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想