戻り売りと携帯3社の下落が

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/11/01 19:49

相場の重しとなる一日でした

日経平均は-232円安の21687円と3日ぶりに反落しました。

朝方は小安く始まると、その後も前日までの大幅上昇で戻り待ちの売りが重しとなるなか、後場に入って先物にまとまった売りが出たことをきっかけに下げ幅を拡大しました。

大引け間際には安値で-292円安の21628円まで売られ、上値が重い一日でした。

携帯電話業界最大手のNTTドコモが料金引き下げを発表したことから、収益悪化への警戒で通信株が大幅安となって相場を下押ししました。

 NTTドコモは15%近く下落して約2年ぶりの安値を付け、KDDIが約16%の下落で約4年ぶりの安値となり、ソフトバンクも大幅安で携帯3社で日経平均を約180円押し下げました。

東証1部の売買代金は3兆2704億円、騰落銘柄数は値上がり937銘柄、値下がり1108銘柄、日経225採用銘柄では値上がり111銘柄、値下がり109銘柄でした。

KDDIが約101円、ソフトバンクが約82円、日経平均を押し下げました。

日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに3日ぶりに反落しています。

日経平均のテクニカル指標は総じて中立圏まで回復しました。

やはりまだ腰の入った買い方は不在で、すぐに戻り売りが上値を圧迫してしまいます。

あすの米10月雇用統計、来週の米中間選挙を控えて様子見ムードもあり、押し目買いを続けているのは買い戻しが中心となっている感じです。

テクニカル指標的にも割安感は薄れており、積極的には参加しづらくなっていますので、新たに動くのは少し待ってもいいかもしれません。

ただ再度大きく下落するようなところがあれば段階的な買い下がりでいいと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想