15日のドル・円相場は、東京市場では112円24銭から111円69銭まで下落。欧米市場でドルは111円63銭から111円93銭まで買われた後に111円66銭まで反落し、111円77銭で取引を終えた。
本日16日のドル・円は、主に111円台後半で推移か。米国株安を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。
米商務省が15日発表した9月小売売上高は前月比+0.1%にとどまり、市場予想の同比+0.4%程度を下回った。自動車を除く数字は増加予想に反して減少(前月比−0.1%)となった。9月は、自動車販売は増加したものの、外食部門の売り上げが落ち込み、全体の数字に影響を及ぼした。ただ、自動車・ガソリン、建材、食品サービスを除いた数字(コア売上高)は前月比+0.5%で市場予想を上回っており、米個人消費は順調に推移していることを示唆するデータとなった。
市場関係者の間では、米個人消費は当面順調に推移するとの見方が多く、利上げ継続を後押しするとの声も聞かれている。ただし、輸出は伸び悩む可能性があることから、米国は主に二国間の貿易協議を通じて輸出の拡大を狙うことになる。為替問題は重要なテーマとなる。為替条項導入に対する目立った反応は確認されていないが、米経済指標が悪化した場合、為替条項導入を巡る思惑が浮上し、ドル売りが強まる可能性は残されている。
<CS>
本日16日のドル・円は、主に111円台後半で推移か。米国株安を意識してリスク選好的なドル買い・円売りは引き続き抑制される可能性がある。
米商務省が15日発表した9月小売売上高は前月比+0.1%にとどまり、市場予想の同比+0.4%程度を下回った。自動車を除く数字は増加予想に反して減少(前月比−0.1%)となった。9月は、自動車販売は増加したものの、外食部門の売り上げが落ち込み、全体の数字に影響を及ぼした。ただ、自動車・ガソリン、建材、食品サービスを除いた数字(コア売上高)は前月比+0.5%で市場予想を上回っており、米個人消費は順調に推移していることを示唆するデータとなった。
市場関係者の間では、米個人消費は当面順調に推移するとの見方が多く、利上げ継続を後押しするとの声も聞かれている。ただし、輸出は伸び悩む可能性があることから、米国は主に二国間の貿易協議を通じて輸出の拡大を狙うことになる。為替問題は重要なテーマとなる。為替条項導入に対する目立った反応は確認されていないが、米経済指標が悪化した場合、為替条項導入を巡る思惑が浮上し、ドル売りが強まる可能性は残されている。
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