【これからの見通し】米FOMCに日米首脳会談、ドル円にとって注目の一日に

著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/09/26 15:55
【これからの見通し】米FOMCに日米首脳会談、ドル円にとって注目の一日に

 ドル円は東京朝方の取引で、一時113.03レベルの高値をつけた。しかし、113円台での取引は定着せず再び112円台後半に押し戻されている。日経平均は配当落ちをこなして上昇に転じたが、ドル円やクロス円での円安の動きはみられていない。むしろ、足元では調整的な円買いの動きがみられている。

 この後の海外市場では米FOMCの結果発表と日米首脳会談の行方が注目される。FOMCでは市場はほぼ100%の確率で0.25%の利上げを織り込んでいる。注目は今後の利上げペース。米経済状況については前回のFOMCで強気方向に判断が修正されており、素直に考えれば、今後の利上げペースも加速しそうだ。だた、どの水準までの利上げが必要なのか、そろそろ利上げ自体の出口が議論される面がでてきている。また、ハリケーンなど自然災害や米通商摩擦の影響についても各メンバーの判断が分かれそうだ。パウエル議長の会見は日本時間27日午前3時半に予定されている。

 ドル円相場にとっては、日米首脳会談の影響のほうが大きくなる可能性もある。昨日の日米貿易協議について茂木特命担当相は、おおむね合意したと述べている。ただ、具体的な内容については報じられず、きょうの日米首脳会談の結果次第となっている。あすの日本時間午前6時半からトランプ米大統領の会見が予定されており、早朝のオセアニア市場でドル円相場はひと動きみせそうだ。

 その他の材料としては、経済指標は米MBA住宅ローン申請指数(21日までの週)、米新築住宅販売件数(8月)、NZ中銀政策金利などが予定されている。原油相場にとっては、米週間石油在庫統計が注目材料。

 このあとの欧州・ロンドン市場では特段の主要経済指標発表の予定はなく、米FOMCを控えて模様眺めの相場展開が予想される。ただ、英EU離脱やイタリア予算関連などの話題には引き続き注意したい。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

このニュースはみんかぶ(FX/為替)から転載しています。

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