日経平均は8営業日続伸となりましたが

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/08/30 18:21

TOPIXとJPX400は5営業日ぶりに小反落しました

日経平均は+21円高の22869円と8営業日続伸しました。

朝方は、米国株の上昇や円安ドル高を受けて電気や機械といった輸出関連株などが買われ、高値では+183円高の23032円まで上昇しました。

買い一巡後は、トランプ大統領が北朝鮮との非核化交渉に関連して中国政府を非難する声明を発表したことから、米中関係の緊張の高まりで上海株や米国株時間外取引が下落したことや、23000円の大台を回復した達成感もあって上値が重くなりました。

日経平均の8日続伸は2017年10月2日から24日までの16日続伸以来の連続上昇です。

一方でTOPIX、JPX400はともに5営業日ぶりに小反落しています。

東証1部の売買代金は2兆6338億円と2日以来の高水準でしたが、これは取引終了間際にTOPIXの浮動株比率変更に伴う売買が膨らんだためです。

騰落銘柄数は値上がり1167銘柄、値下がり844銘柄、日経225採用銘柄では値上がり91銘柄、値下がり128銘柄でした。

日経ジャスダック平均は続伸して8月1日以来の高値水準で終わり、東証マザーズ指数は続伸して7月27日以来の高値水準で終わりました。

日経平均のテクニカル指標はおおかたが高値圏を示唆する位置で張り付いています。

TOPIXは売買が非常に多かった1750~1800ポイントの手前の1749.72がきょうの高値となって小幅安で終わっています。

基本的な見方は変わりなく、やはりこの水準は段階的に利益確定売りを進める方がいいと思いますし、新興市場も同じように利益確定売りを進めるのが無難だと思っています。

むしろ連騰が続いて高値圏でいつまでも頑張りすぎている方が、スピード調整だけでも25日線(今日現在:22492円)あたりまで下落する可能性が高くなると思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想