東証1部の売買代金、出来高ともに

著者:斉藤紀彦
投稿:2018/08/20 16:48

今年2番目の低水準でした

けさは、小動きで始まりましたが、トルコ情勢に対する先行き不透明感から円高ドル安に振れたため輸出関連株の一角に売りが出るなか、上海総合指数が2016年1月に付けた安値を一時下回ったことも投資家心理の重しになり、中国景気の先行き不透明感から景気敏感株にも売りが広がりました。

また先週末の米国株市場で半導体関連株が下げたことから、半導体関連銘柄も売られました。

今週は、2000億ドル分の対中報復関税に関する公聴会をはじめ、米中通商協議、米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」などを控えており、後場は様子見気分から積極的な売買が手控えられ、後場の日経平均の値幅は約59円にとどまりました。

東証1部の売買代金は1兆6766億円と4月2日以来となる今年2番目の低水準で、出来高も今年2番目の少なさでした。

騰落銘柄数は値上がり482銘柄、値下がり1550銘柄、日経225採用銘柄では値上がり82銘柄、値下がり137銘柄となっています。

ユニファミマが約48円、日経平均を押し下げた一方、ファーストリテが約28円押し上げました。

買い手控えムードから、日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数はともに反落しています。

日経平均のテクニカル指標は底値圏を示唆するものと底値圏に近い中立圏のものが多い状態が続き、明確な方向性は出ていません。

株価チャートでも方向性はまだ見えていませんし、薄商いも続いていますのでもう少し様子を見るのが無難だと思います。

新興市場の方は大底圏にきていると思いますので、安いところがあれば段階的に買い下がるスタンスでいいと思います。
斉藤紀彦
ザイナスパートナー株式会社 代表取締役社長
配信元: 達人の予想