思ったより早く来そうな小型株相場
マザーズ指数が、急上昇
東証マザーズ指数が上昇してきた。3月12日の日経新聞でも取り上げられているが、「民泊」「AI」「フィンテック」といった、テーマの小型株に、個人の投資資金が集まりつつある。
2月12日に667.49だったマザーズ指数は、3月11日には、940.51ポイントと、40%以上の急上昇を演じた。日経平均株価も、同じように、2月12日の安値から回復をしてきたが、3月11日までの上昇率は13.3%にすぎない。日経平均株価は、下落が始まる前の2月1日の終値17,865円まで、まだ1000円近くあるが、マザーズ指数は、その水準(2月2日の865.79ポイント)を大きく超え、すでに昨年7月末の水準まで戻している。
この理由には以下のようなことが考えられる。
①小型株の出遅れが激しい
②金融緩和が最終局面にあり、大型株相場には限界が生じた
③株式市場にテーマ性が出ている
これらのことが原因で、個人投資家のみならず、外人投資家も小型株に参入し、マザーズ指数は急上昇を始めたと思われる。
目先では、3月22日からの週が、小型株に注目が行く場面だろう。その理由は、「IPOラッシュ」にある。
IPOラッシュ
「3月18日は、IPOの日」と言いたいくらい、上場ラッシュの日だ。18日には6銘柄、22日に1銘柄、24日に2銘柄、31日に2銘柄と、3月には、あと11銘柄のIPOが控えている。特に、18日の6銘柄は多い。
【3月18日上場銘柄】
3467 アグレ都市デザイン JQS
住宅建築・分譲
6189 グローバルグループ マザーズ
保育所運営
6190 フェニックスバイオ マザーズ
PXBマウスの受託支援
6237 イワキ 東証2部
化学薬品製造の周辺機器製造・販売
7185 ヒロセ通商 JQS
FX事業
9466 アイドママーケィングコミュニケーション マザーズ
流通小売業の販促支援
このように、多数の銘柄が上場する日は、初値を攻めるチャンスだ。なぜなら、資金が分散されるので、あまり高い価格にならないケースが多いからだ。そして、この18日の状況が、その後の個人投資家の動向に影響を与えるだろう。
18日のIPO日程を超えた時点で、全体の相場が崩れていなければ、翌月曜日の22日から、個人資金は様々な小型銘柄に流れていくのではないだろうか。
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