───eワラント証券マーケティング部長・小野田慎氏/マーケティング部・田辺慶資氏に聞く
15年振りの高値を更新し、いよいよ2万円台も視野に入った日経平均株価。輸出企業の業績回復で始まったアベノミクス相場に、内需企業の好調という要素が加わり、ますます期待が持てる展開になってきた。
そして、その内需を支えるのは訪日外国人の増加に伴う、いわゆる“インバウンド消費”だ。今年も中国の春節商戦が都内の百貨店や全国の観光地で繰り広げられたが、そうしたインバウンド投資を少額で手軽に行うことができる投資商品がeワラントだ。本稿ではeワラント証券マーケティング部のお二人に、お勧めのインバウンド投資法についてお話しいただいた。
最も確実でリスクの少ない成長セクター
━━現在、eワラント証券ではインバウンド銘柄への投資に注目して積極的に情報発信を行っていますね。
田辺 はい、そうですね。現在の国内市場を見渡すと、水素エネルギーやバイオ関連など様々な有望分野がありますが、中でもインバウンドがテーマとしては最も面白いのではないかと考えています。
というのも、インバウンド関連の企業は、訪日外国人の増加がそのまま売り上げ増に直結しますからね。他の分野と異なり、必ずしも大きな投資は必要なく、純増のみなんです。
訪日外国人は2013年に初めて1000万人を突破し、昨年は1340万人にまで増えました。背景にはもちろん、円安がありますが、近隣のアジア諸国の経済成長や東京五輪へ向けての観光立国政策などによって、今後も増加していくことは確実でしょう。
小野田 私もインバウンド消費は今後も拡大すると思います。インバウンドというと、大手百貨店を舞台にした春節商戦に代表されるようにまず、中国人観光客をイメージしますが、それ以外、特に現在は東南アジア各国からの訪日客も増えています。親日国として知られているタイからは、2012年のビザ緩和で訪日客数が一気に2倍近くになったそうですし、東南アジア最大の2億5000万人の人口を抱えるインドネシアも、親日感情の強い国です。こうした国々は人口も増え続けていて、訪日客も年々増えていくことが見込まれます。
昨年の4月に旅行収支が44年振りに逆転したそうですが、まだ訪日観光客は1300万人に過ぎません。観光客が最も多いフランスは8000万人を超えていますし、アメリカが7000万人弱、中国でも5500万人の観光客を受け入れています。それらの国々と比較すれば日本はまだまだ伸びしろがある。政府は「観光立国」を掲げて2020年に2000万人の観光客を目標にしていますが、このままいけば、大きく前倒しで達成する可能性が高いんじゃないでしょうか。
田辺 さらに言えば、インバウンド関連の面白さは、影響を受ける対象業種が、想像以上に広いということなんです。2013年のデータによると、訪日観光客は総額2兆300億円超の消費をしたそうですが、何にお金を使ったのかを調べてみると、買い物代が最も多く、次に宿泊費が多い。これまで、日本人が国内観光で支出した宿泊費がだいたい3.4兆円産業だと言われてきましたが、インバウンドだけで6000億円の増収効果があるのですから、凄いインパクトですよね。
次に多いのが飲食費で、交通費にもかなり出費しています。各地の温泉地などでは近年、大型バスで訪れる外国人観光客の団体の姿が目立つようになりましたが、訪日外国人は東京や有名観光地だけでなく、日本全国を巡るようになっている。
つまりインバウンド消費の好影響がそれだけ広範囲に及ぶようになってきているのです。
━━小額からハイ・レバレッジ投資が可能なeワラントですが、こうしたインバウンド関連に投資するに当たってお勧めの銘柄や投資法はありますか?
田辺 はい、私たちがインバウンド銘柄の筆頭として、まずお勧めしたいのはオリエンタルランドなんです。買物、宿泊、飲食、娯楽サービスに、投資会社の京成電鉄まで含めれば交通と、先ほどの消費項目の全てに該当している、まさにインバウンド銘柄の王者だと言えます。
もっとも、オリエンタルランドが運営する2つのパークの入園者のうち、外国人の占める割合は、実は現在4%程度と高くありません。ですが、これらパークの入場者は日本人のリピーターがかなり高い比率を占めており、彼らがパークで出資する額はそれほど多くありません。それに比べて外国人の単価は非常に高いので、売り上げに対する影響は大きい。
小野田 しかもeワラントにぴったりの銘柄なんです。オリエンタルランドは現物株を買おうとしたら、現在の株価で見れば、300万円以上必要になります。先日、4分割を発表したので、多少は買いやすくなりますが、それでも80万円近い投資資金が必要になります。
せっかくの人気企業なのに、非常にもったいないですよね。その点、eワラントなら、1万円程度からリバレッジを効かせて投資をすることができるのです。実際、半年前に販売した「オリエンタルランド コール38回」というeワラント銘柄は3620円*から半年間で7倍に価格が上がりました。さすがにこの銘柄は今から投資するには価格が上がり過ぎましたが、2月に販売を開始した「オリエンタルランド コール47回」なら現在でも1万円台で投資が可能です。
対象原資産であるオリエンタルランドの株価に連動して、さらにレバレッジが利いた値動きをしますので、こうした上昇銘柄にeワラントで投資すれば、小額の投資で現物株以上の大きなリターンを得ることができるのです。
*最小で取引できる1,000ワラントあたりの買取価額
JR、セブンイレブン、ユニチャーム…。広範囲に及びインバウンド消費
━━確かにオリエンタルランドは業績も株価も伸びている人気銘柄ですが、最低投資金額が高くて個人投資家が気軽に投資できる対象ではなかったですもんね。他のインバウンド銘柄はいかがですか。
田辺 JR東日本も魅力的ですね。JR東日本はご存知の通り、全国のリゾート施設とコラボレーションして積極的に訪日外国人の取り込み受け入れを行っています。中国や台湾からの観光旅行では、成田から上野に出て、JRに乗って全国の温泉地へ直行するというツアーが定番になっているそうです。鉄道だけでは無くメトロポリタンやルミネなど、幅広くインバウンド消費を取り込むことができます。やはり、今後の成長期待が高いインバウンド銘柄の代表格だと言えるでしょう。
とは言え、こちらも現物株だと100万円ぐらい資金が必要になる。eワラントなら、例えば10月に販売開始した「JR東日本 コール91回」は当初の5150円*が4カ月で3倍になっています。これから投資をするなら「JR東日本 コール92回」が5000円強で買うことができます。
あと、昨年10月の免税対象拡大とともに、急激に株価が上昇したラオックスも、誰もが思い浮かべるインバウンド銘柄ではないでしょうか。中国資本ですし、今年の春節でも大繁盛だったそうです。eワラントでも昨年12月15日に初めて「ラオックス コール 1回」を発行しました。春節が終わって価格はやや下落していますが、インバウンド銘柄を狙うなら面白い投資対象だと思います。
*最小で取引できる1,000ワラントあたりの買取価額
小野田 中国やアジアの人々には高性能な時計としてブランドが定着しているカシオや、キャラクター人気が浸透しているサンリオ、訪日外国人向けのモバイル通信を手掛けるワイヤレスゲートや日本通信など、他にもeワラントで投資可能なインバウンド銘柄は数多くあります。
これらは誰もが思い浮かべるインバウンド銘柄です。でも私は、誰も気が付いていないインバウンド銘柄を探すのも面白いと思うんですよ。先ほど田辺も話しましたが、インバウンド消費の対象は当初、私たちが想定していたより広い範囲に及んでいます。
例えば三井不動産が手掛ける幕張のアウトレットは外国人観光客で溢れていますし、アジアへの輸出銘柄として知られるユニチャームも、実はインバウンド消費の恩恵を大いに受けているんです。アジアでユニチャームの製品の質の高さは浸透していますが、円安に免税対象拡大のお蔭で、「国の半分で紙おむつが買える」と大量に買い込んでいくそうです。
━━アジアでの成功体験ばかりクローズアップされているユニチャームもインバウンド銘柄なんですね。そう考えると確かに対象業種が広い。
田辺 今年の1月に中国人のビザ発給要件が緩和されたのも追い風です。外交関係は別にして中国では日本の製品の質の高さは誰もが知るところです。お菓子や薬品なども人気があるし、そう考えればドラッグストアなんかも広義にはインバウンド銘柄と言えなくもない。コンビニエンスストアもそうですよね。最近、セブン銀行の中国語のポスターを目にすることが増えましたが、セブン&アイホールディングスのインバウンド消費に賭ける姿勢は本気ですよね。
繰り返しになりますが、これら広範なインバウントのセクターは、中長期的に確実に成長することが期待でき、リスクもないセクターだと思います。これにカジノ解禁が加わればより盛り上がる(笑)。
小野田 いずれにしても、人やモノが行き交う、本当の意味での国際化が進む中、こうしたインバウンド関連銘柄はますます注目されていくでしょう。そしてeワラントなら、オリエンタルランドやJR東日本のように、現物株ではなかなか手を出しづらい銘柄でも、誰もが気軽に小額から、ハイ・レバレッジの投資をすることができます。
しかもFXや信用取引とは異なり、投資金額以上の損失は無い仕組みなので、高いレバレッジでありながら損失も限定できます。もちろん、今日挙げたインバウンド銘柄以外でも数多くの銘柄に投資することができますし、各国の指数、外国株式、為替など様々な投資対象に投資することができます。
ですから、今、話題のインバウンド銘柄への投資をきっかけに、より多くの投資家の皆様がeワラントの魅力を知っていただくようになれば嬉しいですね。
【編集後記】
今回のテーマのインバウンド消費は、今でこそ誰もが注目するキーワードだ。だが、つい数年前までは多くの人が、「年間2000万人の観光客誘致を」という政府の目標にあまり現実味を感じていなかったのではなかろうか。「確実に成長することが予想され、しかもリスクのないセクター」。お二人のお話を聞き、改めてこのジャンルの有望性を認識した。
最先端の金融商品として、複雑なイメージがあるeワラントだが、今回の話のように、誰もが分かりやすいテーマに絞って投資をすれば、グッと身近に感じることができることも分かった。これまでディズニーランドに投資をしたくとも、資金が無くてあきらめていた人は少なくないはずなのだから。(みんかぶマガジン編集部)
eワラントをより詳しく知りたい人は↓
https://www.ewarrant-sec.jp/ad/ew/a.html
eワラントの取引きは↓
SBI証券
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_warrant&cat1=warrant&cat2=none&dir=info&file=warrant_miryoku.html
EVOLUTION JAPAN証券
http://www.evofinancialgroup.com/ejs/ewarrant/
楽天証券
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/variety/covered_warrant/
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