■業績の動向
1. 2018年6月期第2四半期決算の概要
トラスト・テック<2154>の2018年6月期第2四半期決算は、売上高29,676百万円(前年同期比45.0%増)、営業利益2,210百万円(同69.2%増)、経常利益2,201百万円(同71.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,312百万円(同80.7%増)と大幅増収増益で着地した。
同社は2017年11月15日に、英国の人材派遣会社の子会社化発表と合わせて、今第2四半期及び今通期の業績見通しを上方修正した。今第2四半期決算は、その上方修正予想に対して売上高、利益ともに上回っての着地となった。
売上高は前年同期比9,204百万円の増収となった。その内訳は、技術系領域セグメントで3,651百万円の増収、製造系領域セグメントで609百万円の増収、海外領域で4,955百万円の増収(為替影響を含む)だった。
技術系領域セグメントの増収分をさらに分解すると、オーガニックグロース(自立成長)で29.1億円の増収、2017年3月期子会社化したフュージョンアイの業績寄与で7.3億円の増収となっている。
海外領域の大幅増収は、そのほぼすべてが2017年12月1日付で子会社化したGAPの業績寄与によるものだ。今第2四半期決算においては、GAPの2017年7-9月の3ヶ月分が取り込まれた。
営業利益は前年同期比903百万円の増益となった。このセグメント別内訳は、技術系領域セグメントで782百万円の増益、製造系領域セグメントで77百万円の増益、海外領域及びその他で49百万円の増益となっている。
技術系領域セグメントと製造系領域セグメントにおける増益はいずれも、増収効果と経費面での効率性向上だ。その結果、両セグメントとも営業利益率が前年同期比で改善した。海外領域では、MTrec及びGAPの増益貢献1.1億円と、MTrec買収に関する一時的費用等の消滅1.6億円がプラス方向働いたものの、GAPの子会社化に関する一時的費用などが2.3億円の減益要因として働き、最終的に49百万円の増益となった。
事業セグメント別では、売上高については、前述のように技術系領域と海外領域が特に大きな増収率となった。セグメントEBITDA(=営業利益+のれん償却費+減価償却費+買収一時費用。以下同じ)は国内の2つの事業セグメントがいずれも前年同期比で50%前後の高い増益率となった。国内の2事業セグメントについてはEBITDAと営業利益の額が比較的近似しており、これらの増益は本業の好調を反映したものと言える。一方、海外領域のEBITDAの伸長は、売上高同様、新規に子会社化したGAPの寄与によるものだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
<HN>
1. 2018年6月期第2四半期決算の概要
トラスト・テック<2154>の2018年6月期第2四半期決算は、売上高29,676百万円(前年同期比45.0%増)、営業利益2,210百万円(同69.2%増)、経常利益2,201百万円(同71.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,312百万円(同80.7%増)と大幅増収増益で着地した。
同社は2017年11月15日に、英国の人材派遣会社の子会社化発表と合わせて、今第2四半期及び今通期の業績見通しを上方修正した。今第2四半期決算は、その上方修正予想に対して売上高、利益ともに上回っての着地となった。
売上高は前年同期比9,204百万円の増収となった。その内訳は、技術系領域セグメントで3,651百万円の増収、製造系領域セグメントで609百万円の増収、海外領域で4,955百万円の増収(為替影響を含む)だった。
技術系領域セグメントの増収分をさらに分解すると、オーガニックグロース(自立成長)で29.1億円の増収、2017年3月期子会社化したフュージョンアイの業績寄与で7.3億円の増収となっている。
海外領域の大幅増収は、そのほぼすべてが2017年12月1日付で子会社化したGAPの業績寄与によるものだ。今第2四半期決算においては、GAPの2017年7-9月の3ヶ月分が取り込まれた。
営業利益は前年同期比903百万円の増益となった。このセグメント別内訳は、技術系領域セグメントで782百万円の増益、製造系領域セグメントで77百万円の増益、海外領域及びその他で49百万円の増益となっている。
技術系領域セグメントと製造系領域セグメントにおける増益はいずれも、増収効果と経費面での効率性向上だ。その結果、両セグメントとも営業利益率が前年同期比で改善した。海外領域では、MTrec及びGAPの増益貢献1.1億円と、MTrec買収に関する一時的費用等の消滅1.6億円がプラス方向働いたものの、GAPの子会社化に関する一時的費用などが2.3億円の減益要因として働き、最終的に49百万円の増益となった。
事業セグメント別では、売上高については、前述のように技術系領域と海外領域が特に大きな増収率となった。セグメントEBITDA(=営業利益+のれん償却費+減価償却費+買収一時費用。以下同じ)は国内の2つの事業セグメントがいずれも前年同期比で50%前後の高い増益率となった。国内の2事業セグメントについてはEBITDAと営業利益の額が比較的近似しており、これらの増益は本業の好調を反映したものと言える。一方、海外領域のEBITDAの伸長は、売上高同様、新規に子会社化したGAPの寄与によるものだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
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