東京株式(大引け)=96円安、米株波乱安を受け続落も後半下げ渋る

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2018/04/03 15:47
 3日の東京株式市場は前日の米国株市場の急落を受けて続落。ただ、日経平均は一時300円以上下げたものの後半下げ渋る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比96円29銭安の2万1292円29銭と続落。東証1部の売買高概算は13億1181万株、売買代金概算は2兆2470億5000万円。値上がり銘柄数は787、対して値下がり銘柄数は1220、変わらずは74銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日に波乱含みの下げとなった米株市場を引き継ぎ、主力株中心にリスク回避の売りに押される展開となった。日経平均は前週に大きく水準を切り上げたぶん利益確定売りも出やすかったといえる。外国為替市場で朝方は円高傾向にあったことも買い手控えムードを助長した。米国では米中貿易摩擦懸念などからハイテク株への売りが目立ち、これが東京市場にも波及し電機や機械セクターには逆風が強かった。一方、電力株や水産株、小売りセクターなど内需系銘柄が頑強な動きをみせた。後場寄りに日銀のETF買いが観測されたほか、信託銀行など国内機関投資家の買いも全体の下値を支えた。日経平均はイースター休暇明けで海外投資家の積極的な参戦は見られず、売買代金は前日こそ上回ったものの、2兆2000億円にとどまった。

 個別では、任天堂<7974.T>が大きく値を下げたほか、トヨタ自動車<7203.T>も軟調。ソフトバンクグループ<9984.T>が安く、ファナック<6954.T>TDK<6762.T>なども売られた。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>の下げも目立った。ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884.T>が急落したほか、象印マホービン<7965.T>も大幅安。インターアクション<7725.T>ジャパンディスプレイ<6740.T>も安い。GMOインターネット<9449.T>も値を下げた。

 半面、ファーストリテイリング<9983.T>が堅調、資生堂<4911.T>コーセー<4922.T>などが高く、花王<4452.T>しまむら<8227.T>も買い優勢だった。マネックスグループ<8698.T>がストップ高に買われ、インソース<6200.T>アイ・エス・ビー<9702.T>、アトラ<6029.T>が値を飛ばした。あさひ<3333.T>ソースネクスト<4344.T>なども物色人気となった。

出所:minkabuPRESS
配信元: みんかぶ

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