東京株式(大引け)=25円安、小反落も値上がり銘柄数が1200超える

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/12/21 15:55
 21日の東京株式市場は、米株安や北朝鮮リスクなどが意識され日経平均は弱含みで推移した。ただ、値上がり銘柄数は値下がりを大きく上回った。

 大引けの日経平均株価は前日比25円62銭安の2万2866円10銭と小幅反落。東証1部の売買高概算は14億5182万株、売買代金概算は2兆3215億4000万円。値上がり銘柄数は1224、対して値下がり銘柄数は742、変わらずは96銘柄だった。

 きょうの東京市場は模様眺めムードのなか、日経平均は売り先行で終始上値の重い展開となり、大引けも小幅ながら安く引けた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに安かったほか、北朝鮮軍の兵士1人が軍事境界線を越え韓国側に亡命したことが伝わり、北朝鮮を巡る地政学リスクの再燃も意識された。一方、外国為替市場では米長期金利の上昇を反映してドルが買われ、1ドル=113円台前半の推移と円安が進んだことは下値を支える材料となった。また、日経平均はマイナスだったものの、引き続き中小型株の物色意欲は旺盛で、値上がり銘柄数は1200を超え、TOPIXはプラス圏で着地した。日銀の金融政策決定会合の結果が昼ごろに判明したが想定通りの現状維持で、全体相場への影響は限られた。クリスマス休暇に伴う市場参加者の減少で全体売買代金は2兆3000億円強にとどまった。

 個別では、トヨタ自動車<7203.T>がしっかり、SUMCO<3436.T>も上昇した。村田製作所<6981.T>東京エレクトロン<8035.T>がしっかり、大成建設<1801.T>も反発。月島機械<6332.T>パソナグループ<2168.T>が急伸、ヒマラヤ<7514.T>も値を飛ばした。オハラ<5218.T>が商いを伴い大幅高となったほか、ヤマシンフィルタ<6240.T>フリービット<3843.T>有沢製作所<5208.T>なども物色人気となった。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクが冴えず、ファーストリテイリング<9983.T>信越化学工業<4063.T>なども売りに押された。日本オラクル<4716.T>ソリトンシステムズ<3040.T>などが大幅安、日本ペイントホールディングス<4612.T>も下落した。パーク24<4666.T>アルテック<9972.T>なども値を下げた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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