IMM日本円ポジションは再び「大幅売り越し」&米CPIの低調は来年の利上げに影響 トレードタイム

著者:平野朋之
投稿:2017/10/16 11:52

日本円の売り持ち高に関しては、2014年以降3年ぶりの高水準


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■今週は、17日から米韓軍事共同演習に入ることや18日の中国共産党大会が開催されることから北朝鮮のミサイル発射も視野に入ることで、地政学リスクがドルの上値を更に重くする可能性がありそうです。

もし、北朝鮮がミサイル発射を実行するようであれば、偶発的な衝突も引き起こす可能性があるので、その動向には警戒したいです。
更に、トランプ大統領はイラン戦略で欠く合意不支持を表明していることでもわかるように、北朝鮮の核保有を意識した行動にようにも見えるので、その点においても、更に地政学リスクは強大なものに発展する恐れがあるとみています。

■また、気がかりなのが先週末の米9月消費者物価指数(CPI)の低調ぶりの数字です。

予想値0.2%を下回る0.1%という結果には、やはり低インフレが長期化することが裏付けられたのではないかとみています。そのことは、FRBのメンバーの中でも意識され始め、結果的にはFOMC議事録でもみてのとおりです。

仮に12月の利上げは、既に相場には織り込み済みで、来年の3回の利上げ見通しは暗雲が出始めていると思っています。その意味では、ドルインデックスもチャート上では三尊形成しかけていますが、それも底割れする可能性があるとみています。


■一方、IMM日本円のIMM日本円の大口投機玉はネットで101,419枚の売り越しになり、再び売られすぎ感が台頭しています。
また、日本円の売り持ち高に関しては、2014年以降3年ぶりの高水準になっています。その意味でも、この水準では散発的に利食い売りも出やすいと思っています。


■最後に、ドル円のテクニカルです。

日足ベースの平均足(改良版)が陰線継続の中、上値が重くなっている状況です。

また、今月10日の安値111.98円を割り込んだことで、更に調整が入る可能性があるとみています。
下値の目処としては、75日線(13日引値ベース:111.16円)や100日線(同111.10円)に集中していることから、111円をキープできるかが最大のポイントとみています。

株式市場においては現在、楽観的な見通しで米国は市場最高値を更新し、日本では21年ぶりの高値になっていることも何かのシグナルを出しているような気がします。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想