歴史的な高値にあと338円に迫るが、目先は達成感の方に注意したい

著者:市原義明
投稿:2017/10/03 18:34

◆21000円に届くと、9月安値からの上昇幅は1761円になる

4日(水)の日経平均は、大幅続伸の反動で小幅続伸の想定です。

3日は、米国株高と円安を支えに続伸し、2年1ヶ月ぶりの20600円台乗せになりました。

日経平均は、東京市場でドル円が1ドル=113円を回復したタイミングに一段高、20500円の心理的な節目突破で上昇幅を広げましたから、先物主導で日経平均そのものがテクニカル的に上がった印象でした。

指数先行の印象ではありますが、いよいよ2015年高値20952円にあと338円まで迫り、早ければ今週中にも届くかもしれません。

ただし、目先的には2015年高値の節目がゴールになる可能性もあるので注意が必要だと思われます。

なぜなら、日経平均の上昇幅と上昇期間が、4月から5月にかけての大幅上昇とほぼ同じ水準になるからです。

4月から5月の大幅上昇は、4月17日安値18239円から5月16日高値19998円まで『4週で1774円上昇』しました。

今回の上昇の基点は9月8日安値19239円なので、今日の高値20628円まで1389円上昇しています。

そして、今週は4週目にあたるので、今週中に2015年高値を更新して21000円に到達すると『4週で1761円上昇』することになります。

上昇した値幅と日柄が同じくらい大きくなり、歴史的な高値の節目に到達するとなれば、通過点としての節目ではなく、目標としての節目につながるのではないかと思われます。
ただし、調整したあとの再上昇で高値を更新するのが上昇トレンドの動きですから、あくまでも目先の達成感であり、上昇トレンドで押し目買い継続になりそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想