東京株式(大引け)=44円高、利益確定売りを吸収し年初来高値を更新

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/10/02 16:01
 週明け2日の東京株式市場は名実ともに下期相場入りとなるなか、前週末の米株高や円安含みで推移する為替動向を横目に買い優勢の展開となった。

 大引けの日経平均株価は前週末比44円50銭高の2万400円78銭と反発。東証1部の売買高概算は13億5584万株、売買代金概算は2兆634億5000万円。値上がり銘柄数は1116、対して値下がり銘柄数は838、変わらずは76銘柄だった。

 きょうの東京市場は目先の利益確定売り圧力をこなし、日経平均株価はプラス圏で推移、取引時間中は上値の重さも意識されたが、大引けで2万400円台を回復し年初来高値を更新した。前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに高く、米長期金利の上昇が続くなかで為替も1ドル=112円台後半で推移するなどドル高・円安も追い風となった。寄り前に発表された9月の日銀短観で大企業製造業DIが市場コンセンサスを上回る数値だったことも好感された。値上がり銘柄数は1100を超えたが小型株物色が目立つ内容で、中国、香港、韓国などアジアの主要株式市場が休場だったことで海外投資家の参戦も限られ、全体売買代金はかろうじて2兆円台をキープするにとどまった。

 個別ではファナック<6954.T>が堅調、第一生命ホールディングス<8750.T>も強含みで推移した。トーセ<4728.T>が一時ストップ高を演じ、住石ホールディングス<1514.T>も一時値幅制限いっぱいに買われる人気となった。TYK<5363.T>が値を飛ばしたほか、スター・マイカ<3230.T>田淵電機<6624.T>なども大きく上昇した。ネクステージ<3186.T>ビー・エム・エル<4694.T>も大幅高に買われた。

 半面、日産自動車<7201.T>が軟調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>などメガバンクや日本郵政<6178.T>も冴えない動き。武田薬品工業<4502.T>も軟調だった。安永<7271.T>岡谷電機産業<6926.T>が大幅安、フルキャストホールディングス<4848.T>コロプラ<3668.T>スギホールディングス<7649.T>なども大きく値を下げた。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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