東京株式（大引け）＝１０４円安、ナスダック急落受けハイテク銘柄に売り

　週明け１２日の東京株式市場は売り優勢の地合いとなり、日経平均株価は２万円台を割り込んだ。米国株市場でのナスダック指数急落を警戒する動きとなった。

　大引けの日経平均株価は前週末比１０４円６８銭安の１万９９０８円５８銭と反落。東証１部の売買高概算は１７億８５７６万株、売買代金概算は２兆３１３２億４０００万円。値上がり銘柄数は８９６、対して値下がり銘柄数は９８０、変わらずは１４２銘柄だった。

　きょうの東京市場はハイテク銘柄などを中心に売りに押される展開となった。前週末の米国株市場ではＮＹダウが続伸し最高値を更新する一方、ナスダック指数が１００ポイントを超える急反落となり、この売り圧力が波及した。１３～１４日に予定されるＦＯＭＣの結果を見極めたいとの思惑に加え、朝方発表された機械受注が市場コンセンサスを下回ったことなども嫌気された。ただ、為替は１ドル＝１１０円台前半で比較的落ち着いた動きをみせていたほか、前場はＴＯＰＩＸがプラス圏で着地するなど全体的な地合いはそれほど悪くはなかった。業種別には米長期金利上昇に伴い保険株が買われ、石油、建設、鉄鋼株なども終始買いが優勢だった。売買代金は活況の目安とされる２兆円を９日連続で上回っている。

　個別では、売買代金トップとなった任天堂<7974.T>が売り物に押され、ソフトバンクグループ<9984.T>も軟調。ファーストリテイリング<9983.T>は１０００円を超える下げとなった。ｇｕｍｉ<3903.T>、フリービット<3843.T>が急落、ディスコ<6146.T>、コメダホールディングス<3543.T>、古河電気工業<5801.T>なども下落した。鳥貴族<3193.T>が大幅安、ぐるなび<2440.T>、ローツェ<6323.T>なども値を下げた。

　半面、東芝<6502.T>が大幅高、ＪＴ<2914.T>も値を上げ、富士フイルムホールディングス<4901.T>もしっかり。ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657.T>、市光工業<7244.T>が物色人気となったほか、トーセ<4728.T>がストップ高。イーブックイニシアティブジャパン<3658.T>も値を飛ばした。日揮<1963.T>、東邦亜鉛<5707.T>も大きく上昇した。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）