【5月23日予想】今日は銀行業が狙い目?円相場は1ドル=111円台で一進一退= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2017/05/23 10:01

方向感の定まらない相場

*前日の値動き*
5月22日の日経平均は前日比87円52銭高となり、1日を終えました。
19日の米株高を受けて投資家心理が改善し、原油高を受けて石油関連株が上昇したほか鉄鋼など資源関連株に買いが広がりました。
ただ、ロシアをめぐる米政権の不透明感がなお残っていることから買い一巡後はやや上値が重く、積極的な取引が控えられ売買代金は2兆円を切り薄商いとなりました。


*為替相場の動き

一方、22日大引け後の為替は15時30分時点では1ドル=111円36~37銭と、前日17時時点に比べ11銭の円高・ドル安水準で推移しています。
朝方は米政治リスクや北朝鮮情勢を警戒した地政学リスクから円買い・ドル売りが先行しましたが、反面、前週までに進んだ円高の反動で円が売られやや下落に転じるなど一進一退の動きで、もみ合いとなっています。
この流れが続けば、23日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。


*為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○電気(前週比+0.85%)
○ガス(同+0.85%)
○保険(同-2.18%)
○銀行(同-3.36%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時や、2013~2015年の円安進行時に、
 あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ1週間で下落していますので、
これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、5月23日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近下落している銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想