東京株式(大引け)=57円高、円安追い風に利益確定の売りを吸収

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2017/05/10 15:53
 10日の東京株式市場は為替の円安などを追い風に買い優勢の展開となり日経平均株価は反発、1万9900円台に乗せ、年初来高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前日比57円09銭高の1万9900円09銭と反発。東証1部の売買高概算は21億6989万株、売買代金概算は2兆7790億9000万円。値上がり銘柄数は1044、対して値下がり銘柄数は805、変わらずは166銘柄だった。

 きょうの東京市場は外国為替市場で1ドル=113円台後半の推移と円安に傾いたことなどを追い風にリスク選好ムードとなった。前日の米国株市場でNYダウはマイナスだったもののハイテク株比率の高いナスダック指数が4日続伸と上昇基調を続けていることも電機や精密セクターの買いを誘発した。世界的な景況感の回復を背景に鉄鋼や機械など景気敏感株にも物色の矛先が向いた。テクニカル面では騰落レシオなどに過熱感が意識されるものの、決算発表を絡め好業績銘柄に買いを入れる動きは健在で利益確定売り圧力を吸収した。売買代金は2兆8000億円弱と高水準に膨らむなか、日経平均は年初来高値を更新、2万円大台を指呼の間にとらえている。

 個別では、任天堂<7974.T>が売買代金トップで上昇、東芝<6502.T>も高い。ソフトバンクグループ<9984.T>も買い優勢だった。ミネベアミツミ<6479.T>が買われ、キーエンス<6861.T>、三菱自動車<7211.T>なども物色人気に。日精エー・エス・ビー機械<6284.T>が急騰、東海カーボン<5301.T>も値を飛ばした。アイ・エス・ビー<9702.T>キッツ<6498.T>ラウンドワン<4680.T>なども大幅高。

 半面、SUBARU<7270.T>が売られ、SCREENホールディングス<7735.T>が大幅安。エイチワン<5989.T>アニコム ホールディングス<8715.T>が急落したほか、イーレックス<9517.T>も大きく値を下げた。サンデンホールディングス<6444.T>大崎電気工業<6644.T>なども下落した。三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>キッセイ薬品工業<4547.T>も安い。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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