国内大手証券、日銀は秋口に10年金利目標を引き上げか
SMBC日興証券は17日、「2017年物価見通しと日銀イールドカーブコントロール(YCC)政策」に関するリポートを出した。そのなかで、「国内物価は構造的にデフレを脱却しつつある」とするとともに「日銀は秋口頃に10年金利目標を引き上げる可能性がある」と指摘した。
同証券では緩やかな原油高と円安を前提に、17年のコア消費者物価指数(CPI)は春先にプラス転換し、年末に1%程度まで上昇すると予想する。物価の上昇を構造的にみる理由としては「財価格」と「サービス価格」の2つの変化を挙げている。財価格は、中国からの輸入品が多い財が下落し、全体物価を押し下げてきた。しかし、中国製品が国産品を駆逐した結果、国内価格が中国価格まで切り下がった。また、サービス価格は平均時給と連動しており、中小企業の人手不足が賃金を通じて、サービス価格を押し上げている。これら「中国発のデフレ終息」と「労働需給の逼迫」から日本の物価は構造的にデフレ局面を脱してきている。
日本の物価が順調に上昇し、期待インフレ率も同様に上昇する場合、日銀はYCC政策を修正する可能性があり、「9~10月頃に10年金利目標を引き上げるのではないか」と予想している。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
同証券では緩やかな原油高と円安を前提に、17年のコア消費者物価指数(CPI)は春先にプラス転換し、年末に1%程度まで上昇すると予想する。物価の上昇を構造的にみる理由としては「財価格」と「サービス価格」の2つの変化を挙げている。財価格は、中国からの輸入品が多い財が下落し、全体物価を押し下げてきた。しかし、中国製品が国産品を駆逐した結果、国内価格が中国価格まで切り下がった。また、サービス価格は平均時給と連動しており、中小企業の人手不足が賃金を通じて、サービス価格を押し上げている。これら「中国発のデフレ終息」と「労働需給の逼迫」から日本の物価は構造的にデフレ局面を脱してきている。
日本の物価が順調に上昇し、期待インフレ率も同様に上昇する場合、日銀はYCC政策を修正する可能性があり、「9~10月頃に10年金利目標を引き上げるのではないか」と予想している。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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