【井川純一の今夜も兜町で一杯】今年こそは、ホンマによろしく頼んます

　今日１月１６日（月曜日）の日経平均株価は１９２円０４銭安の１万９０９５円２４銭と反落。前週末の米国株市場ではナスダックが過去最高値を更新したのですが、ＮＹダウが小幅ながら続落するなど方向感なき展開。為替も一瞬とはいえ１１３円台まで円高が進行したことが嫌気される格好です。英国のＥＵからのハードブレグジットに対する懸念が買いを手控えさせたという感じです。おまけに、日本時間今晩の米国株市場が休場ということもあって海外投資家の参戦が限定的だったため、売買代金は活況の目安とされる２兆円を今年に入って初めて下回ってしまいました。う～ん、どうもいけません。

　相場を見ていても、どうもパッとした銘柄が見当たらない。そうねぇアニメ制作のＩＧポート<3791.T>なんかは、ここ強い値動きを見せている。一時前週末比３４０円（２０．５％）高の１９９７円まで買われ昨年来高値を更新、商いも“この銘柄”にしては出来ている。あくまで目に入っただけだが、いつもとちょっと違うような気がしないでもない。まぁ、今日は１３日の取引終了後に発表した第２四半期累計（１６年６～１１月）連結決算が大幅増益で着地したことが好感されたわけで、分かりやすいことは分かりやすいのだけれどね。

　あとは、後場急伸したビーロット<3452.T>ですかねぇ。業績上振れで買われたのだけれど、カプセルホテルの運営を行うヴィエント・クリエーション（東京都渋谷区）の全株式を取得し、子会社化すると発表。カプセルホテル関連株って、ありそうであまりないこともあり、折に触れて注目を集めるかもしれない。

　あまりの寒さに血の巡りも悪くぼんやりして、他にピンとくる銘柄が見当たらない。ジジイになると寒さが思考を鈍らせます。
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　今シーズン最強寒波到来の土曜日、東京の日野市にある高幡不動尊へ出向く。例年、成人式の日に参拝するのだが、今年は新年早々体調を崩したため詣でることができなかったが、ここにきてようやく気力も戻り足を運んだ。新年とはいえ、さすがに１４日ともなると参拝客もそうは多くない。

　「今年こそは、ホンマによろしく頼んます（なぜか関西弁風）」と祈願したあと、門前入口にある「開運そば」に入るのが、ここ数年の習いだ。おのれが不遇の人生のためか、どうも“開運”という店名に惹かれ暖簾をくぐってしまう。この日は、今季最大級の寒波襲来で、参拝を終えた心身にも寒さが身に染みていたが、そば一杯を汁まで飲みほすと精気が戻る。

　１年ぶりの高幡不動である。周辺をぶらり、多摩モノレールで次の駅・万願寺まで歩いてみることにした。浅川という川を渡ると住宅街が広がるが、ふと見た表札は「土方」さん。ありゃ？その隣も土方姓である。もしやと思い住宅地を入っていくと、あっちもこっちも土方さんだらけである。そして、目に入ったのは、「土方歳三資料館」。もともと日野市が新選組発祥の土地であることは知っていたが、それでも土方歳三の出生の地に立つと感無量である。日野と言えば、日野自動車<7205.T>と新選組、これがこの街の２大巨頭、まぁ株にまったく関係ないが、それもたまには良いというもの。年がら年中、相場のことばかり考えてなんかいられない。

　残念ながら資料館は閉館日で入ることができなかったが、ここまでぶらり来たかいがあったというもの。ただ、やはり最強寒波到来日であり手足が寒さで固まってきた。ふと、見上げるとひらり小さな風花の如く雪が舞う。そりゃ、寒いはずだ。

　多摩モノレールで立川市に出る。東京の西部に位置する大きな街だ。寒さから逃げるように昼間から開いている立ち飲み屋の暖簾をくぐった。この日はさすがに、ホッピーとはいかず熱燗をやる。う～ん、心底染みますなぁ。
《ＫＣ》

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）