大幅下落は転換のサインか?保ち合い離れの調整スタートに注意したい

著者:市原義明
投稿:2016/12/29 18:59

◆押し目買いを検討するなら、日柄を重視しよう

30日(金)の日経平均は、小幅反発の想定です。

29日(木)は、海外株安をきっかけに日経平均が大幅続落、下げ幅は「トランプラリー」で最大になりました。

昨晩のNYダウの下げ幅は-111ドルで急落というほどではありませんが、「トランプラリー」で100ドルを超える下げは2回目であり、2万ドルの節目を目前にして失速する格好なので、短期的な上昇トレンドが変化した印象でした。

NYダウと日経平均が同じような下がり方をしたので、明日は今晩のNYダウ次第になりそうですが、明日は大納会ですし、今日の下げが大きかったので、いったん自律反発の想定です。

ただし、チャートは下落転換を示す形になったので、安易な押し目買いは注意したい場面です。

短期的には5日線が横ばいから下向きに変化していますし、週足チャートも明日に大幅上昇しなければ、8週ぶりの陰線になります。

ようやく下がったので押し目買いチャンスと考えるかもしれませんが、下落に転換した初動の可能性があるので、しばらく上がりにくくなるかもしれないからです。

ここからは主観ですが、押し目買いのタイミングをつかむのは、とても難しいと感じます。経験上、買いが早すぎることが多く、買ったあとに評価損をガマンしてから上がり出し、やれやれで売ってからさらに大幅上昇していくことがよくあります。

どうしてこうなるかというと、下がり始めた最初の段階で買っているからです。押し目買いを実戦するのであれば、値ごろ感ではなく、下げ止まるまでの日柄を重視した方がよいと思います。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想