円安一服に連動して続落の想定 日経平均が下がっても個別物色意欲は強そう

著者:市原義明
投稿:2016/11/28 18:16

◆ドル円チャートに傾向の変化が見られる

29日(火)の日経平均は、続落を想定します。

週明け28日(月)は、円安一服で利益確定売りが先行したものの、下げ渋る底堅い展開でした。

日経平均は8日ぶりの反落でしたが、TOPIXは12連騰を達成しており、押し目買い意欲の強さを物語っています。

しかし、ドル円相場の傾向に変化が出たので、為替に連動しやすい日経平均は続落の想定です。

先週までのドル円相場は、1ドル=114円目前まで5日線に沿った一本調子の円安が続いていました。

この間、ドル円の日足チャートのローソク足で陰線になっても翌日に切り返していたのですが、本日は初めて2日連続の陰線になりました。

また、5日線を初めて割り込んだので、目先の円安は止まった格好と見られます。

ドル円相場の動きに連動して日経平均も5日線を割り込むとすれば、本日(28日)の日経平均の5日線が18268円なので、100円程度の下落の想定が出来そうです。

ただし、本日は日経平均が下がっても、出遅れ銘柄や新興市場などの小型株に物色が向かっているので、物色意欲は強い状況と見られます。

日経平均に連動しているのは輸出関連の景気敏感株なので、その他のセクターに物色が向かいやすくなるのではないかと思われます。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想