上昇一服を想定 ２５日線を目安にした「グランビルの法則の売りサイン４」とは？

◆２５日線とのかい離を調整するタイミングは近い？

週明け２８日（月）の日経平均は、円安一服で小幅反落を想定します。

週末の米国市場は感謝祭の谷間で短縮取引でしたが、ＮＹダウなどの主要指数がそろって上昇して史上最高値を更新するしっかりの展開でした。

ただし、為替市場は１ドル＝１１４円目前まで円安が進んだものの、利益確定売りで押し返されました。

来週のイベントでは、３０日にＯＰＥＣ総会、週末２日は米国雇用統計を控えています。月初に発表されるＩＳＭ指数などの重要な景気指標も控えているので、米国の経済指標の結果がドルの利益確定売りの手がかりになる可能性も考えられます。

日経平均は円安に連動して水準を変えてきましたから、イベントを控えた円安一服に連動して上昇一服になりそうです。

ところで、移動平均線と株価の関係を使った売買タイミングに、「グランビルの８法則」という有名なものがあります。

詳細は割愛しますが、買い４つと売り４つの８つのタイミングがあり、移動平均線の方向に合わせた順張りと、移動平均線から離れすぎたときの逆張りの８つで出来ている法則です。

このうち「上昇中の移動平均線から株価が大きく上に離れ過ぎたとき」が売りサインの４です。短期的に移動平均線まで調整する可能性が高いため、売りサインとされます。

先週末までに日経平均は７連騰、ＴＯＰＩＸは１１連騰を達成しましたが、日経平均が下がったのは－４円が１日だけあっただけなので、実質はＴＯＰＩＸと変わりありません。
一方、日経平均の２５日線は週末時点で１７４９７円と、まだ１７５００円にも届いていません。記録的な連騰記録によって、１０００円近くも離れている状況です。

２５日線から大幅に離れている今の日経平均は、グランビルの売りサイン４にいると考えられます。

２５日線との関係から考えると、短期的に４～５００円の値幅調整してもおかしくない状況です。

ひとまず調整し、売りサイン４の次に来る買いサインの３、「株価が上昇中の移動平均線の上にあり、移動平均線に近づいてから割り込まないで再び上昇したとき」に備えてもよいのではないかと思われます。