【11月28日予想】一方的な上昇継続から一転、利益確定売りが優勢に。今日注目の業種は？= フェアトレード 田村祐一

過熱感から利益確定売りが出やすい

＊前日の値動き＊
11月25日の日経平均は前日比47銭高となり、１日を終えました。
7日続伸で、1月4日の年初来高値である1万8450円98銭を上回る場面も見られましたが、週末とあって目先の利益をいったん確保する売りが優勢となった模様です。
横ばいに推移した理由としてこのような背景が挙げられるでしょう。


＊為替相場の動き

一方、25日大引け後の為替は15時12分時点では１ドル＝113円42～43銭と、前日17時時点に比べ11銭の円安・ドル高水準で推移しています。
一方的に円安が進んできましたが、週末を前に持ち高を調整する円買い・ドル売りが入り、日経平均株価の伸び悩みも「低リスク通貨」とされる円の支えになったようです。
この流れを受け、28日以降の日本株はどっちつかずの値動きとなる可能性があるでしょう。



＊為替を受けての相場の展望

為替の動向がはっきりしない今、影響を受け易い銘柄への投資はリスクが高いと考えられるでしょう。
そう考えると、相対的に内需株の注目が高まってくる可能性が期待できるでしょう。

【為替感応度の低い業種】
○保険（前週比+4.79％）
○電気（同+2.26％）
○ガス（同+2.26％）
○銀行（同+0.45％）

※上記は、2003～2005年の円高進行時や、2013～2015年の円安進行時に、
　あまり値動きが左右されなかった業種です。

上記が、為替によって株価が影響を受けづらかった業種の一例です。
中でも、銀行業はここ１週間であまり上昇していませんので、
これから人気化の兆しがあっても、おかしくないと考えます。



＊結論＊
これらの内容を踏まえ、11月28日のスタンスは【同水準となる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していない銀行業は統計的に見ても為替の影響を受けづらかったことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。