ドル円はまだ買いなのでしょうか?

著者:川島寛貴
投稿:2016/11/25 15:36

1日1円、3日で3円の巡航ペースを維持

昨日も、本日もドル円の上昇は止まりません。

大統領選挙後の安値101.17円から12営業日で、実に12円以上もの上昇です。
毎日1円上昇していますので、このペースでいくと年末には138円まで上昇することになります。
さすがにその可能性は限りなく低いですが(笑)

しかし、twitterや掲示板なので個人投資家のコメントを読んていると、1円の調整を待っていたら買えないまま置いていかれた人が相当数いるようです。
なかには今週さらに売り増しを行った人もいるようで、大手FX会社のポジション状況を見てみると通常ではあり得ない買いよりも売りの比率が多くなっており、109円台以降ドル円の売りポジションが増え続けております。
これをみると、これらのポジションが切れるまではまだまだ上昇余地はありそうです。

♠海外勢主導でドル高継続

さて、本日も海外勢はドル円・日経平均の買いを持ち込んでいるようで、昨日の高値であった113.50円付近を早々に突破してきております。ちなみに、日本株の主体別売買動向でも、海外が買って個人が売るという構図は変わらずです。

さて、昨日はこれまでドル円が売られていた欧州市場でも買われていましたので、いよいよ全市場のプレーヤーが米ドルを買ってきているという流れと変わってきています。
日足チャートを見てみると、これまでは2日陽線1日陰線で上昇するペースでしたが、このままいくと4日連続陽線となりそうです。そうなってくると、いよいよバイイングクライマックスではないでしょうか。
最後には、売りで苦しんでいる人のポジションのロスカットを全て巻き込みながら強烈に上昇。そして、あっという間に下落に転じるという流れになるのではないかと見ています。
水曜日の夜のような急激な上昇が、また発生するかもしれません。

こういった上昇相場のピークを付けるのは月曜日の早朝が多いことから、今夜のNY市場で一段と上昇するとみていますし、黒田バズーカ2後のピーク時のような値動きを想定しています。

筆者は月曜日の東京株式市場が始まるまでに115円を付けると考えているのですが、それ以降は、ようやくこれまでの買いオンリーの予想を反転させて3日間ほどは売り目線でトレードをする予定でいます。

激動相場の第3週目が終わろうとしていますが、ドル円はどこまで上昇するのでしょうか。


「ドル円を買い遅れたのですが、まだ買いなのでしょうか?」

この問いにはYESと答えたいですが、目先その寿命は1日あるかどうか。

しかし、最後に大きな花火を咲かせて終えることを期待しています。



良い週末をお過ごしください。
川島寛貴
株式会社IEYASU 代表取締役
配信元: 達人の予想