横ばいを想定 「バンドウォーク」型のトレンドに注目

著者:市原義明
投稿:2016/11/15 18:39

◆ボリンジャーバンドが短期上昇トレンドの目安になりそう

16日(水)の日経平均は、横ばいを想定します。15日も横ばい想定でしたが、同じイメージで考えています。

15日(火)の日経平均は、1ドル=108円台の円安が支援材料になったものの、急ピッチの上昇で利益確定売りが交錯し、前日終値をはさんで一進一退になりました。

ローソク足は「陰のコマ」でしたから、高値圏で強弱感が対立した状況と考えられます。

1ドル=108円台の円安でも上値が伸びなかったため、いったんは過熱感を冷ますタイミングを想定します。

ただし、売り急ぐ材料は見当たりませんし、短期的な上昇トレンド型が明確になっているため、下値も限定的だと思われます。

一方、テクニカル指標にボリンジャーバンドというものがあり、バンドが広がっていく状態になるとトレンド発生と判定し、広がっていくバンドに沿って動く傾向を「バンドウォーク」と呼びます。

急ピッチの上昇で過熱感もありますが、日経平均は直近の上昇でバンドが拡散傾向になり、「バンドウォーク」の上昇トレンドになってきたと考えられます。

バンドウォークで上昇トレンドが続く場合、ボリンジャーバンドの+1σ(シグマ)と+2σの間で往来しながら上昇する傾向がありますので、下値は+1σ(シグマ)が目安と考えることができます。

本日の+1σは17471円、+2σは17778円です。明日には+1σが17500円に乗せてきます。

上昇トレンドは25日線が上向きを保っていることが目安になるので、25日線が上向きの間は「バンドウォーク」で下値目処を計るとよさそうです。
市原義明
株式会社ストックゲート 執行役員兼営業部長
配信元: 達人の予想