【11月10日予想】トランプ氏優勢で米政治・経済の不透明感強まる。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/11/10 00:16

トランプ氏勝利で不透明な状況に急変

*前日の値動き*
11月9日の日経平均は前日比919円84銭安となり、1日を終えました。
8月3日以来およそ3カ月ぶりの安値で終えています。
米大統領選で共和党候補のドナルド・トランプ氏が優勢との見方が強まり、米国のみならず世界経済の先行きを巡る不透明感が強まったとの受け止めから、リスク回避の売りが優勢となりました。


*為替相場の動き

一方、9日大引け後の為替は16時31分時点では1ドル=102円30~35銭と、前日17時時点に比べ2円11銭の円高・ドル安水準で推移しています。
米政治・経済の先行き不透明感が強まり、円買い・ドル売りが一段と広がっています。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。
従って、10日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○ガラス・土石製品(前週比-3.47%)
○鉄鋼(同-4.28%)
○石油・石炭(同-4.38%)
○建設(同-4.43%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、建設業はここ1週間で下落しており、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、11月10日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近下落している建設業は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想