【11月1日予想】円高や米大統領選の不透明感で利益確定売り優勢。今日注目の業種は?= フェアトレード 田村祐一

著者:田村祐一
投稿:2016/10/31 23:14

米国大統領選が不透明化し、相場は様子見ムードに

*前日の値動き*
10月31日の日経平均は前日比21円39銭安となり、1日を終えました。
軟調に推移した要因として、円高・ドル安に振れたこと、産油国の減産協調に時間がかかるとの見方から原油相場が下落したことなどが挙げられるでしょう。


*為替相場の動き

一方、31日大引け後の為替は16時08分時点では1ドル=104円83~84銭と、前日17時時点に比べ43銭の円高・ドル安水準で推移しています。
円高に向かった要因として、米大統領選でのヒラリー・クリントン氏の私用メール問題で今後の動向に不透明感が増したこと、円を売る新材料に乏しかったことなどが挙げられるでしょう。
前日比で円高に向かっているため、日本市場にとっては逆風の流れです。

従って、1日以降の日本株は上昇圧力が弱まってもおかしくない状況と言えるでしょう。



*為替を受けての相場の展望

為替が円高方向に進んでいることから、円高の進行を受けて外需株を中心に下落するおそれがあります。
日本市場全体としては、軟調な推移となる可能性があるでしょう。

ただし、利益のチャンスが無いかといわれると、そうとも言えません。
このような状況では、過去の統計上、円高時に株価上昇しやすかった銘柄に注目したいところです。

【円高メリット業種】
○建設(前週比+2.64%)
○石油・石炭(同+1.20%)
○鉄鋼(同+0.58%)
○ガラス・土石製品(同+0.28%)

※上記は、2003~2005年の円高進行時において特に上昇傾向が強かった業種です。

中でも、ガラス・土石製品はここ1週間であまり上昇しておらず、出遅れ感があります。
そう考えると、これから人気化する兆しがあっても、おかしくないと考えます。



*結論*
これらの内容を踏まえ、11月1日のスタンスは【大幅安になる】と予測します。
中でも、直近あまり上昇していないガラス・土石製品は、統計的に見ても上昇傾向が強いことが分かっています。
ぜひ、注目してみてください。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想