【9月28日予想】せっかくの好材料がドイツ銀行のせいで・・・

再度リスク回避の動きが広がる可能性

27日の日経平均株価は、
前日比139円37銭高の16,683円93銭で引けました。

前場は、前日の欧米株式市場の下落を受けて売り優勢で推移しましたが、

後場に入り、米大統領候補のテレビ討論会の内容を受けて、
米ドル為替が円安に振れたことで、買い優勢に転じました。


第1回目の米大統領候補者のテレビ討論の結果は、
「ヒラリー」優勢と報じられたことで、

これまでのオバマ政権の流れを踏襲するとの見通しがたち、
リスク回避の動きから一転買い優勢に推移しています。


米国の動きは好材料となったものの、
新たな懸念材料が意識され始めています。

その材料とは、「ドイツ銀行の破綻懸念」です。

ドイツ銀行は2008年の金融危機で問題となった不動産担保証券を
投資家に大量に販売した経緯があります。

米国司法省はこれを、人為的に金融過熱をあおったと判断し、
ドイツ銀行に対し1.4兆円の罰金支払いを要求していると報じられました。

この報道後、ドイツ銀行の株価も急落し、リーマンショック時の安値を更新しています。

ドイツ銀行はこの問題だけでなく複数の訴訟を抱えていることから、
罰金や和解金の支払に経営が耐えられないのではないかと懸念され始めています。


ドイツ銀行が仮に破綻した場合には、

世界の株式市場に大きな影響を与える可能性が高く、
明日以降株式市場は、リスク回避の動きが広がる可能性があります。


以上から、米国テレビ討論会で好材料が出たものの、
ドイツ銀行への懸念から28日の日経平均株価は、

「下落する可能性がある」と判断しました。