ECB理事会待ち・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2016/09/08 16:13

追加緩和ならユーロ下落でドル買いか?

昨日の海外市場では、日銀の総括的検証と追加緩和が困難になるとの見方からドル円が急落した東京時間の地合いがやや和らぎ、欧州時間からドル円が下げ幅を縮小する動きを見せました。

NY時間には、ラッカー・リッチモンド連銀総裁が「9月の利上げの論拠は強い」、「ISMはさえなかったが、経済見通しに変化なし」等と述べ、ドル円は101.80円台まで上げ幅を拡大しました。

本日の東京時間には、中曾・日銀副総裁の講演が行われ、これまでの金融政策の成果と問題点を整理。その上で、今後も緩和政策を強化して行く事を表明し、市場との対話への配慮を示しました。

この為、日経平均株価も下げ幅を縮小し、ドル円も101円台後半で安定。この後の海外市場でのECB理事会待ちにつながりそうです。

ECB理事会では、量的緩和期限の延長等が示される可能性があり、その場合、ユーロ売り・ドル買いが強まれば、ドル円も連れ高となり、102円台を回復する可能性が出て来そうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想