東京株式(大引け)=69円安、急速な円高受け反落も後半下げ渋る

配信元:みんかぶ
著者:MINKABU PRESS
投稿:2016/09/07 15:50
 7日の東京株式市場は為替の急速な円高を受けて、主力株などに売りが出て日経平均株価は終始軟調な展開を強いられたが、後場後半に下げ渋った。

 大引けの日経平均株価は前日比69円54銭安の1万7012円44銭と3日ぶり反落。東証1部の売買高概算は19億1584万株、売買代金概算は2兆1267億7000万円。値上がり銘柄数は1054、対して値下がり銘柄数は746、変わらずは173銘柄だった。

 きょうの東京市場は、利益確定売りに押される展開。米8月のISM非製造業景況指数が6年半ぶりの水準に落ち込んだことで、米早期利上げ思惑が後退しドル売り・円買いの動きに反映された。これを受けるかたちで1ドル=101円台前半まで進んだ急速な円高の影響から、主力輸出株中心に朝方から売り優勢の展開が続いた。また、電力やサービス、倉庫、建設など内需系銘柄が買われたものの、銀行株に売りがかさんだことで全体の地合いを悪くした。しかし、日銀のETF買いに対する思惑から下値に対しても底堅さを発揮。後場後半に押し目買いの動きが強まって日経平均は下げ渋る展開となり、大引けは1万7000円台に戻して着地している。

 個別では、ファーストリテイリング<9983.T>が軟調、村田製作所<6981.T>TDK<6762.T>なども売りに押された。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>などメガバンクも安い。日経平均採用銘柄から外された日本曹達<4041.T>が急落、決算内容がコンセンサスに届かず、くらコーポレーション<2695.T>も大幅安に。カカクコム<2371.T>、第一生命保険<8750.T>などの下げも目立つ。

 半面、任天堂<7974.T>が大商いで大幅高となったほか、日経平均新規採用となった楽天<4755.T>も物色人気。リクルートホールディングス<6098.T>も買いを集めた。投資ファンドのTOB発表で前日まで3日連続ストップ高となっていたノバレーゼ<2128.T>も続急騰。ダブル・スコープ<6619.T>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879.T>なども値を飛ばした。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
配信元: みんかぶ

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