為替次第の相場展開だが

著者:田村祐一
投稿:2016/08/04 18:48

週末を前に手じまい売りが加速か

4日の日経平均株価は、
前日比171円78銭高の16,254円89銭で引けました。

米ドル為替が1ドル100円台に進行したことで
一時日経平均株価は1万6000円台を割ったものの、

円高進行が一服したことで買戻しが入り、
大引け時点では前日比でプラス転換しました。


8月2日に安倍政権は28兆円規模の経済対策の実施を発表しました。

28兆円という金額はとても大きな規模であり、
アベノミクスの再始動として位置づけられています。

このような好材料が発表されたにも関わらず
日本株市場は2日連続株価下落しています。


これは、「経済対策への即効性への懐疑」と
「日本の財政懸念の再燃」によって

投資家の期待感が剥落したことが要因でしょう。

また、米ドル為替も大きく円高に進行してり、
企業業績の悪化が懸念されています。

短期的に悲観ムードが高まっていることから、
慎重な投資スタンスで臨む必要があると考えます。


なお、5日の日経平均株価は、

不透明な相場展開から週末を前に
ポジションの解消する動きが出ると想定し

「小幅ながら下落して引ける可能性がある」と判断しました。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想