バイオ関連が軒並み動意、そーせい人気再燃で物色人気波及

　そーせいグループ<4565.T>が前日比１０００円を超える上昇で一時１万８０００円台を回復したほか、これに刺激されるかたちで、ペプチドリーム<4587.T>、ＪＣＲファーマ<4552.T>、ヘリオス<4593.T>、カルナバイオサイエンス<4572.T>、新日本科学<2395.T>などバイオ関連に物色の矛先が向いている。そーせいはＳＭＢＣ日興証券が１３日付で投資評価「１」、目標株価２万３０００円で新規カバレッジしており、これが直接の材料となった。全般主力株が上昇一服、日経平均の上値が重くなるなかで、テーマ性を内包するバイオ関連は値動きの軽さから個人投資家資金の新たなターゲットとなっている。

　特に、そーせいやペプチドリームをはじめとする黒字バイオベンチャーの躍進が投資家の買い安心感につながっており、バイオ関連人気が長期化する背景ともなっている。テーマも免疫活用型がん治療や、特殊ペプチド、核酸医薬、ｉＰＳ細胞関連（再生医療）など多岐にわたり物色人気の幅を広げている。世界的な新薬不足がいわれるなか、メガファーマ（巨大製薬企業）と創薬ベンチャーとの資本・業務提携の動きも加速し、「個別企業ベースでも情報に関するリリースが間断なく出るようになったことも注目度が高まっている理由」（国内中堅証券）との指摘も出ている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）