相場の顔つきは変化したが・・・

著者:田村祐一
投稿:2016/07/13 18:53

一旦利益確定売り優勢か

13日の日経平均株価は、
前日比135円78銭高の16,231円43銭で引けました。

米ドル為替が1ドル104円台まで円安に進行したことで、
本日は買い優勢で推移しました。



自民党の勝利を受けて、政策期待感から
日本株市場は3日連続株価上昇しています。

選挙前と比較すると相場の顔つきは180度変化しています。

久しぶりに好材料が出たことで素直に反応している株式市場ですが、
この上昇は長く続くものではないと考えます。


現在の日本株を取り巻く環境を見てみると、

・英国のEU離脱による影響は未知数
・米ドル為替は強烈な円高傾向
・新たな経済政策を行うには財源不足

等の問題が山積しています。

また、株式市場を見ても、
中期・長期のチャートでも明確な下落トレンドです。

このトレンドを壊すには、市場参加者の予想を大きく越える
サプライズの金融緩和や経済政策が必要です。

しかしながら、そういったサプライズが
起こる可能性は低いでしょう。


一見相場には安心感が広がっていますが、

再度急落するリスクを孕んでいることは
頭の片隅に入れておく必要がありそうです。



なお、12日の日経平均株価は、
直近3連騰に対する利益確定売りが出やすいことから、

「小幅ながら下落して引ける可能性がある」と判断しました。
田村祐一
フェアトレード(株)所属
配信元: 達人の予想