～ 小野山功が見通す「来週の株価材料」 ～
★【イギリスのＥＵ脱退】日経16年ぶりの暴落、「為替介入」の有無が焦点
英国でＥＵ（ヨーロッパ連合）離脱の是非を問う国民投票の末、ＥＵ脱退という予想外の結果を受けて、金融市場に衝撃が走りました。
真っ先に反応したのは、東京外国為替市場です。日本時間の12時前に、「ＥＵ離脱派が優位」と英メディアの速報が伝わると、円が対ドルで100円の節目をあっさりと割り込みました。
■トヨタは1日で1.68兆円を失う
急速な円高を受けて、日経平均は下げ幅を1300円超に広げ、東証1部の99.5％が値下がりする全面安の様相を呈しました。
終値でも日経平均は1286円（7.9％）安と、2000年4月17日以来、約16年2ヵ月ぶりの下げ幅を記録しました。
英国での売上高が大きい(5202)日本板硝子が18.6％安と急落。円相場の影響を受けやすい(7203)トヨタ自動車は一時10.9％安と急落し、わずか1日で時価総額を1.68兆円も失いました。（24日の終値、普通株基準）
24日の日経平均は下げ幅を8％近くに広げ、約16年ぶりの下げ幅を記録した反面、震源地のイギリスでは、主要な株価指数であるFTSE100が、下げ幅を一時4％台に縮小しています。
為替市場でも、一時1ドル99円ちょうど近辺まで急騰した円相場が103円台まで戻すなど、やや落ち着きも見られつつあります。
■為替介入の事実判明は30日(木)
13時過ぎに会見を開いた麻生財務相は、「必要なときにはしっかりと対応したい」と言及を避けたものの、ついに1ドル100円の節目を割り込んだことから、政府、日銀が為替介入に踏み切った可能性があります。
来週30日（木）の19時に、財務省が6月の為替介入実績（平成28年5月30日～平成28年6月28日）を公表します。
仮に24日に為替介入を行っていたのであれば、この日に介入の事実が判明します。
2011年11月以来、4年7か月ぶりの介入になる見通しで、投資家心理改善につながる可能性があるため、30日の介入実績の発表が待たれます。
小野山 功
英国でＥＵ（ヨーロッパ連合）離脱の是非を問う国民投票の末、ＥＵ脱退という予想外の結果を受けて、金融市場に衝撃が走りました。
真っ先に反応したのは、東京外国為替市場です。日本時間の12時前に、「ＥＵ離脱派が優位」と英メディアの速報が伝わると、円が対ドルで100円の節目をあっさりと割り込みました。
■トヨタは1日で1.68兆円を失う
急速な円高を受けて、日経平均は下げ幅を1300円超に広げ、東証1部の99.5％が値下がりする全面安の様相を呈しました。
終値でも日経平均は1286円（7.9％）安と、2000年4月17日以来、約16年2ヵ月ぶりの下げ幅を記録しました。
英国での売上高が大きい(5202)日本板硝子が18.6％安と急落。円相場の影響を受けやすい(7203)トヨタ自動車は一時10.9％安と急落し、わずか1日で時価総額を1.68兆円も失いました。（24日の終値、普通株基準）
24日の日経平均は下げ幅を8％近くに広げ、約16年ぶりの下げ幅を記録した反面、震源地のイギリスでは、主要な株価指数であるFTSE100が、下げ幅を一時4％台に縮小しています。
為替市場でも、一時1ドル99円ちょうど近辺まで急騰した円相場が103円台まで戻すなど、やや落ち着きも見られつつあります。
■為替介入の事実判明は30日(木)
13時過ぎに会見を開いた麻生財務相は、「必要なときにはしっかりと対応したい」と言及を避けたものの、ついに1ドル100円の節目を割り込んだことから、政府、日銀が為替介入に踏み切った可能性があります。
来週30日（木）の19時に、財務省が6月の為替介入実績（平成28年5月30日～平成28年6月28日）を公表します。
仮に24日に為替介入を行っていたのであれば、この日に介入の事実が判明します。
2011年11月以来、4年7か月ぶりの介入になる見通しで、投資家心理改善につながる可能性があるため、30日の介入実績の発表が待たれます。
小野山 功
