■「円買いポジション」の膨らみで、円買い需要継続

著者:平野朋之
投稿:2016/03/08 11:28

■実需のドル売りで112円ミドル割れの可能性も


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■昨日は、FRBが発表した2月労働市場情勢指数が
-2.4ポイントと予想(+1.0)を下回ったことをきっかけに
ドル売りが先行しました。

また、ドル安からの原油価格の上昇に伴い、資源国通貨も
買われたことでドル売りに拍車をかけています。


■年初から続いた原油安も一服感が出ているものの
「原油高=リスク選好」には至っていないようです。

やはり10日に行われるECBでの金融政策が、どのように
なるのかを見極めたい動きと、原油価格に関しても40ドルを
超えない限りは、あくまでも自立反発の範疇内との
見方もありますので、油断はできないと市場参加者が
みているからです。


■今後の相場見通しとしては、個人消費やインフレ見通し
にならない限り、リスク選好になりづらいとみています。

では、いつなるのか? それは現段階では時間が必要で
あること、そして金融市場の安定化が必要です。

日欧のこの先の金融政策が更なる追加緩和を出すようで
あれば、世界的にも金融市場に対する若干の安定化に
つながる可能性はあります。

そういった意味でも、10日のECBの舵取りには注意が
必要でしょう・・。


■本日は、112円ミドル割れの可能性もあるとみています。

株高であっても下支え材料にしかならないと考えています。
また、アジアタイムでは実需のドル売りも上値を重くする
と想定しています。

また、IMMの円買いポジション対しても、新規で増やして
いる様です。





■テクニカルとしては・・・、

日足ベースでボリンジャーバンドのバンド幅も縮まって
いることで、レンジ相場になりやすい展開と見ています。

上値ポイントとしては、ボリンジャーバンド+1σ(113.98円)。

下値ポイントとしては、ボリンジャーバンド-1σ(112.64円)、
節目の112円ミドル割れとみています。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想