■実需のドル売りで112円ミドル割れの可能性も
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■昨日は、FRBが発表した2月労働市場情勢指数が
-2.4ポイントと予想(+1.0)を下回ったことをきっかけに
ドル売りが先行しました。
また、ドル安からの原油価格の上昇に伴い、資源国通貨も
買われたことでドル売りに拍車をかけています。
■年初から続いた原油安も一服感が出ているものの
「原油高=リスク選好」には至っていないようです。
やはり10日に行われるECBでの金融政策が、どのように
なるのかを見極めたい動きと、原油価格に関しても40ドルを
超えない限りは、あくまでも自立反発の範疇内との
見方もありますので、油断はできないと市場参加者が
みているからです。
■今後の相場見通しとしては、個人消費やインフレ見通し
にならない限り、リスク選好になりづらいとみています。
では、いつなるのか? それは現段階では時間が必要で
あること、そして金融市場の安定化が必要です。
日欧のこの先の金融政策が更なる追加緩和を出すようで
あれば、世界的にも金融市場に対する若干の安定化に
つながる可能性はあります。
そういった意味でも、10日のECBの舵取りには注意が
必要でしょう・・。
■本日は、112円ミドル割れの可能性もあるとみています。
株高であっても下支え材料にしかならないと考えています。
また、アジアタイムでは実需のドル売りも上値を重くする
と想定しています。
また、IMMの円買いポジション対しても、新規で増やして
いる様です。
■テクニカルとしては・・・、
日足ベースでボリンジャーバンドのバンド幅も縮まって
いることで、レンジ相場になりやすい展開と見ています。
上値ポイントとしては、ボリンジャーバンド+1σ(113.98円)。
下値ポイントとしては、ボリンジャーバンド-1σ(112.64円)、
節目の112円ミドル割れとみています。