■オプション市場ではドル売りポジションも一時減少

著者:平野朋之
投稿:2016/02/25 11:24

■本日の上値の目途は?


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■昨日は、米新築住宅販売件数が前月比9.2%減と
大幅に下回る内容であったことから、米株式が売られると
ドル売りが優勢となり、一時、111円割れ寸前まで値を
崩しました。

しかし、米在庫統計でガソリン在庫が、昨年11月以来の
減少に転じたことから原油相場が急浮上となりました。

この流れを受け、米株がプラス圏に浮上し、ドル円も
リスク回避も抑制され112円台まで値を戻しています。



■結局のところ、原油相場に振り回されたNYタイム
でしたが、市場の注目は、話題的には、上海でのG20です。

通貨安競争を煽る危険性や金融政策の本来の目的などに
ついても議論されるとの思惑もあるようです。

しかし、G20のイベントで起爆剤となる決定事項は
基本的には決まらないとみています。

今までもそうですが、金融安定化や財政支出の拡大といった
程度の大まかなものにしか出ないのが現状で、今回もその
程度におさまりそうです。


■本日のドル円は、111円割れを回避できたこと、
長い「下髭」がでた状態で引けたことを受けて、売りにくい
チャートになっていると考えています。

また、オプション市場ではドル売りポジションも一時減少
相対取引でのプット買いも減少としたという事もあり、
本日はリスク回避は抑制されると想定しています。

しかし、株式市場や原油相場を横目に見ての展開は基本的に
変わらないとみています。




■テクニカル面では・・・、

112円を挟んだ展開の中、Wボトム形成で、目先の買い戻し
の可能性があります。

上値ポイントとしては、日足ベースでのボリンジャーバンド
-1σ(112.20円)や一目均衡表転換線(112.93円)と
みています(平均足改良版では112.76が目標値)。

下値ポイントは、111円の節目を想定しています。

平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想