■「38.2%」の戻りが終了した見方になり、売り優勢の展開

著者:平野朋之
投稿:2016/02/24 10:58

■2月11日安値が視野に・・・


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■昨日は、サウジアラビアが「減産しない」との否定的な
発言から、原油価格が5%近く反落し、リスク回避の動き
が優勢になっています。

更に、2月の独IFO企業景況指数や米消費者信頼感指数が
大幅に低下したことを受けて、欧米株価が急落し、
安全資産とされる円が約2週間ぶりの111円台をつけました。


■やはり、原油価格下落がリスク回避の動きを誘っていますが、
今の原油市場は協調減産意懐疑的な見方や、生産量を
コントロールするだけでは起爆剤とならないと、市場参加者が
先読みしているように感じます。

この価格水準でも需要が旺盛にならないということ自体が
まだファンドも「売り余地がある」と考えている様に思えます。


■本日は、上値がいつも以上に重く感じる一日の展開で、
今月11日安値に再トライする可能性もありそうです。

もし、日中の株式市場が下落する場合は、更なるリスク回避を
強める可能性もありそうで、昨夜NYタイムの安値を
狙いに動く可能性もありそうです。

また、北朝鮮の米韓への攻撃問題も浮上し、地政学リスクも
加わっていることで、安全思考がいつも以上に先行する可能性
もありますので、他の市場の動きにも注意を払う必要が
あります。



■テクニカルとしては・・・、

日足ベースで2月11日安値にトライする可能性があります。

上値ポイントは、ボリンジャーバンド-1σ(112.50円)。

下値ポイントは、昨日安値(111.77円)、2月11日安値
(110.99円)とみています。

2月11日安値を下抜けるようであれば、110円も覚悟する
必要がありそうです。

チャート的には、38.2%戻りが終了した見方になり、
売り優勢の展開になりそうです。

この水準では「日銀の介入VSリスク回避」の図式も
考慮しています。
平野朋之
株式会社トレードタイム代表取締役
配信元: 達人の予想