堅実さんのブログ
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山のあなたの空遠く 2年9月8日(火) 16時03分
山のあなたの空遠く
「幸(さいわい)」住むと人のいう。
ああ、われひとと尋(と)めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになお遠く
「幸(さいわい)」住むと人のいう。
カール・ブッセ「山のあなた」 青空文庫に掲載の上田敏「海潮音」から
これは、小学6年生の頃です。1月頃ですか。もう6年生も終わりで、中学へ行くのかと、思っていた頃、「6年の学習」とかという、月刊誌の最後の方に、載っておりました。この頃から、自分と他の人、そしてこれからの、中学での生活を、考えるように、なりました。
この詩を、こんな風に考えました。幸せというのは、はるか彼方にあると思って、遠くの方に、行ったとしても、その先には、さらに、遠くがある。
どこまで、行っても、その遠方がある。これは、その先その先で、きりがない。
結局、幸せは、考えるだけで、そこには幸せはない。はかない希望を、持っても、それは得ることができない。なんと、人生は、無常で空虚なものかと。
台所で、釜の火を焚きながら、その火を見て、これは、考えても、考えても、その先があり、無限の先になる。
そう思いながら、火を見ていると、煙が目にはいるし、目と顔が熱くなる。そんなまま、何時の間にか。釜とか、鍋とかが、炊きあがってくる。終わりが、ないまま、かまどの火たきは、終わってしまった。
この詩の本当の意味は、分からぬ。しかし、どこまで行っても、得られないものではと、思ったものです。数十年経過し、今でもこの詩を思い出すと、幸せは得られないものだと、つい、今でも思ってしまう。
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tukumodayo さんへ
拝読致しました。
そういう事ですか。
随分、いろいろなことを、経験しておりますね。
鉛筆画は、よいですね。絵が、上手ですね。
本格的な、感じがします。
「17歳の頃に書き留めていた小説の
プロットを掘り起こして、約1月間を要して作品として完成さ
せた瞬間であり、」
ここは、私と似ておりますね。
若い頃、作詩をしました。
2,3年前ですか、「梅田トンネルの怪」という、小説をみん株に、載せたことがあります。
堅実さんへ
幸せの青い鳥は、準備の整った場所にしか舞い降りては
くれないとの事であり、人それぞれに、幸福感は異なると
思いますが、自分なりの幸福感を振り返ってみますと
2日間殆どアトリエから出ずに、珍しく集中して描いた
鉛筆画が完成した瞬間であり、最後2Kのラストスパートで
ヘロヘロに苦しみながらも、昨年の市民マラソン完走記録を
更新した瞬間であり、17歳の頃に書き留めていた小説の
プロットを掘り起こして、約1月間を要して作品として完成さ
せた瞬間であり、25キロにも及ぶ厳しい山岳ルートを踏破して、
ふもとの温泉に浸かった瞬間であり、無人島で昼寝してる間に
嵐の如く、大荒れとなった海原を2時間近くもマリンジェットに
乗って高波と格闘しながら、やっと生還した港で熱いコーヒーを
飲んだ瞬間であり、ボンベを背負い深い海の底に
横たわり、蝶の如く乱舞するアジの群れのキラメキを見た
瞬間であり、その全てに共通しているのは、命や素養を
倦怠や怠惰から解き放ち、鍛錬、昇華している瞬間であったと
再認識致す次第であり、充実した幸せな人生を謳歌するためにも
素養や命を、刺激し続ける努力が必要なのだと、再認識する
小生でした。
最近の幸せ感は、清流の森でワン子と戯れてる瞬間ですね。
小鳥のさえずりや清流のせせらぎや、木立の間から射し込む
光とかに包まれて、のんびりとしている瞬間ですね。
田舎に住んでおりますので、自然の恵みが幸せですね
yoc1234 さんへ