この世をば
わが世とぞ思ふ望月(もちづき)の
欠けたることもなしと思へば
藤原道長が『望月の歌』を詠んだのは、
ちょうど千年前の寛仁元年(1018年)旧暦の10月16日。
旧暦の10月16日は新暦の11月23日にあたるそうです。
今宵は満月。
そして、今日は勤労感謝の日。
戦後の高度経済成長時代に就職をし、
バブル期を経て退職。
病室からこの夜空を眺めているでしょうか。
皇居・神嘉殿では18時より
天皇陛下が平成最後の新嘗祭を執り行われたそうです。
時の流れを感じる夜です。
「私もふだんは太陽暦を見ていますが、時々太陰暦で確認すると、
太陽暦と太陰暦では一か月くらいの差が出てくるので、
景色がまるで違ってくるのを感じます
」
そうですね。赤穂浪士の討ち入りに雪が降るのは、新暦では1月なので、納得できます。
「秋の陽は、つるべ落とし」も、これを、新暦では、約1か月、おくれるので、初冬になります。
「天皇陛下が平成最後の新嘗祭を執り行われたそうです。」
昔、この新嘗祭(にいなめさい)は、天皇が夜を徹して、今年とれた、五穀豊穣を、神に報告した日でもあると、教わりました。
細かくは、分かりませんが、これは、皇室の行事で、天皇にとっては、欠かすことのできない、行事です。
そういえば、空を、見ると、満月でした。勤労感謝の日と、満月。よい組み合わせだと思います。