jojuさんのブログ

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★ゲート問題と間接的ヘリマネ政策

・ 日本の景気低迷(金回り低迷)=インフレ率低迷は、市中に銀行資金が流れて来ないため。

・ 日銀が莫大な量的緩和(通貨供給)をしても、それは銀行に留まり(日銀当座預金残高の増大)、市中に流れて来てない。


・ この原因は、国債バブル放置と日銀当座預金付利(プラス金利)

・ 銀行資金は、国債市場と日銀当座預金を行き来するだけで市中にあふれて来ず。銀行は、国債バブルと付利で確実に稼げるので、不況のままでも困らない。


・ 日銀はこうした枠組みを作り、放置している。国債バブル放置と日銀当座預金付利は、銀行資金を日銀当座預金に封じるゲートである。


・ この状況で量的緩和(通貨発行増大)を更に拡大しまくるとどうなるか? 銀行資金は莫大になり、市中にあふれたときにバブル化しやすくなる。バブル、デフレの景気急変が起きやすくなる。


・ 現状、優先すべき措置は量的緩和拡大でない。

・ 欧州同様の「国債バブル規制&当座預金付利(プラス金利)撤廃」がまず必要。ゲート問題の解消こそ喫緊の課題。

・ 2016年初、日銀当座預金にはマイナス金利が導入されたが、「階層化」という不可解な措置も同時に行ったので、平均的にプラス金利のまま。


・ ゲート問題がある現状では、量的緩和(通貨発行増大)は効果が小さい。逆噴射にもなりうる。

・ マイナス金利の拡大も効果が小さい。なぜなら、階層化でプラス金利部分が大きいまま。

・ 質的緩和(日銀による株式・REIT購入)は小規模にならざるを得ないのでやはり効果が小さい。株式・REIT市場は国債市場と比べ小規模。


・ ゲート問題が解消されると、銀行資金は比較的安全なプラス金利を求め、まず、米国債など外債に移動するだろう。これは円安化につながる。

・ 円安化=国内経済活動のコスト低下=国内経済活動の活発化=国内資金需要の増大なので、円安化に伴い、銀行貸し付けが増えていく。景気浮揚で銀行が稼げる正常な状態に移行する。



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・ 黒田日銀がゲート問題解消に動かない以上、景気浮揚は政府の財政出動に依るしかない。


・ 財政出動は当座の景気浮揚には良い。

・ しかし、市場原理が働かない役所経由の資金循環を増やすので、市場原理をゆがめ、経済資源配分(人材・資金の配分)をゆがめ、潜在成長率(≒好不況均しの成長率)を下げる。


・ 財政出動は市場原理を歪めないように行うべき。例えば、時限減税や期限付き商品券配布など。これらの措置も国民全体に行わないと市場原理を歪める。


・ 財政投融資など貸付枠拡大策は、ゲート問題が解消されず、円安化が進まず、国内資金需要が乏しい状況では効果が小さい。

・ 無理な貸付で経済効果の低い官民連携事業を拡大すれば、当座、景気浮揚になっても、事後、不良債権増大につながるだけ(1990年代や最近の中国バブルの二の舞)。


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・ 財政出動は、市中の通貨量を増やさないので、その景気浮揚効果は一時的。

・ 景気浮揚を持続的にするには、新発債発行(建設国債・特例国債など)で銀行資金を市中にかき出す必要がある。これにより「ゲート」を迂回して銀行資金を市中に流せる。


・ この政策は、量的緩和が成されてる現状では、間接的にヘリコプターマネー政策(ヘリマネ政策)をやってるのと同じ








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