平安時代に疫病・災厄の除去を祈った祇園御霊会を始まりとした八坂神社の祭礼。
期間は7月1日から一ヶ月
盆地・京都の夏冬はできれば避けたく、また混雑は苦手なのですが、
「屏風祭」の拝見と粽(ちまき)を買い求めて、少し覗いてみたくなりました
長刀鉾(なぎなたぼこ) (写真:左)
毎年、「くじ取らず」として、必ず順行の先頭を行く。
現在、生稚児が乗る唯一の鉾であり「しめ縄切り」で順行が始まる。
矛頭にかざした宗近作の長刀(現在は複製)は疾病邪悪を払いながら進み、
矛先は八坂神社と御所の方には向かない。
(「祇園祭 宵山・順行ガイド2016」より)
矛先は八坂神社と御所の方には向かない…、やっぱり長年続いているお祭には意味があるんですね。
鉾に上がっていた人もいましたが、やはり神事だからでしょう、男性のみ、とのことでした。
粽も売り切れており、私はその後ろの函谷鉾(かんこほこ)の粽にしました
函谷鉾(かんこほこ) (写真:中央)
鉾の名前は中国戦国時代斉の孟嘗君(もしょうくん)が秦の国を逃れ函谷関に着いたが、
この関は早朝の鶏の鳴き声で開く規定なので家来に鳴き声をまねさせたところ、
本物の鶏が和して鳴いたため、門が開き見事通り抜けたという故事による。(同)
ちなみに、この「粽」は食用ではなく、玄関などで疫病災難避けとして飾るもの。(写真:右)
門が開き見事通り抜けた、というキーワードも気に入りました
結局、あまりの混雑に根を上げて、「屏風祭」は立ち寄りませんでした。
明日私は京都へは行きませんが、山鉾順行があるので、晴れてほしいなあ


