yuhsanさんのブログ
株は生き残りゲーム
1月19日以来お休みしておりましたが、この間の変化は想定外でした。高値18,000円(6月まで)、安値15,000円(1月)とみていた今年の相場は、2月5日には14,000円を割り込み、その前日には1日に600円を超える下げを演じています。
上下に大きく振れる相場は、プログラム売買の定着と東証の高速売買システムによってある程度想定されてはいましたが、これほど一方的な相場になるとは……。これだけ大きく下げれば、さぞかし大きな痛手を受けているかと思いきや、意外にも1月のヘッジファンドの収益は、プラスとか。
株式市場は利益の取り合いですから、その裏には誰かの損失があるはずです。恐らく短期取引をしている個人では……。
「まあいい!昨年大きく儲けさせてもらったのだから」
「へー!ずいぶんと気前がいい。でも、先行き危ないなぁ」
私は、株は「株は生き残りゲーム」だと思っています。最近見たコマーシャルに、ダーウィンの進化論を引用して「動物が生き残ってきたのは、強いからではなく、環境に適用してきたからだ」というのがありました。キリンの首が伸びて高い木の葉を食べる絵が、印象的でした。
この言葉を借りるなら、環境に合わせて投資法を変えてゆかないと、この世界では生き残ってゆけないといっているようです。もし皆さんの中に、今年大きく負け越している人がいたとしたら……。投資方法を検討してみては。
昨年こそ、6割近く上がった平均でしたが、私の資産は3割程度の上昇に留まりました。日ごろから「平均では駄目!」といっている私の投資法からすれば、大変不満足な結果で、それこそ環境に合わせて投資法を変えなくてはと思ったのですが。
私の投資法は年代によって変わります。40歳までは1,000万円を「蓄え」、40~60までに5,000万円に「増やし」、60歳になったら配当金で「遊ぶ」投資法です。
私の年齢からすると、「遊ぶ」投資法ですが、相場感を忘れないために信用取引をやっており、相場は毎日見ています。信用は「買い」のみですが、昨年も今年も、含み損はありません。たまたま、暴落の前後に信用の期日が来ましたが、すべて同じ銘柄を同じ株だけ売り買いし、わずかばかりの利益とその後の含みを手にしました。同時期に、持株の中で含み損になっている銘柄の値洗いをして、信用の利益を帳消しにしました。
昨年の失敗は、相場見通しはほぼ当てましたが、銘柄選別についてゆけなかったことにあります。何しろ、昨年大きく値上がりした銘柄は、新興市場中心の情報・ゲーム関連銘柄で、将来の収益を大きく先取りした無配、PER無限大の「ボロ」株が中心で、残念ながら私の投資法にはありません。
「ボロ」株でも、「たとえ、ゴジラというあだ名が着こうが、わてにとっては二枚目よ」という歌の文句じゃありませんが、上がればいい株に違いないのです。ただ、私の目から見ると、40歳までに1,000万円を蓄える際の一発狙いの投資法といえます。
そんなわけでいくら値上がりしても、これら新興市場株に手を出す投資法に変えるわけには行きません。今年に入っても、ポートフォリオを変えないで「嵐の通り過ぎるのを、株を持ったままで首をすくめて」様子見です。上級者は、キャッシュを増やして様子を見るのでしょうが、そんなことばかりしていては相場についてゆけません。ただ、結果は、指数ほどの資産減少は生じていません。
新興市場のある種の株は、あきらかにバブル現象を起こしています。ババ抜き相場に入っています。
「ボロ」株で儲けるときの快感は簡単に変えられないでしょう。それが成功体験となっていればなおさらです。後になって「ボロ」株を抱えて動けなくなり、樹海に消えていったセミプロを何人か知っています。彼らは、絶頂期に「ボロ」株を掴むのではなく、半値7掛けになったときに買って失敗しています。
私の見る限り、「ボロ」株を、上下運動を繰り返しながら上手に売り抜けている人がいます。日銀もNISAも年金基金も、新しく参入する個人も、この市場にはあまり関心がありません。くれぐれのご注意を。
年初から今に続く株価の調整は、証券税制改正、NISAの導入、日経JPX開始、インフレの定着による流れの変化などによる、投資主体が変わった結果と見ています。決算がはっきりする2月中旬から3月にかけては、配当目当ての買いで上昇相場が確認されるはずです。
私の相場感では、3月下旬に16,000円近辺まで戻し、来年度決算が発表される4~5月にかけて、二番底を確認するため再度14,000円を試す相場を見ているのですが……。
yuhsanさん こんばんは。
久しぶりの日記を拝読し、実は今ひどく落ち込んでいます。
何故かと言いますと、私は今まで業績が変貌したボロ株に幾度となく遭遇し
何時の間にかそこに投資の快感を覚える様になっていたことに
たった今気付いたからです。
無論その様な銘柄ばかりを選んで投資して来た訳ではありませんが
結局運が良かっただけなのだと改めて痛感しています。
しかも未だにそういう銘柄を掘り起こす作業に
多くの時間を費やしている自分を見つめ直す良いきっかけになりました。
何時も「大切な気付き」を与えて頂き有難うございます!
kabukabumanさん
おはようございます
いつも暖かいコメントいただきありがとうございます。
kabukabumanさんの日記は、いつも拝見し、驚くほどの知見と新しいものへのご努力に敬服しております。
ただ、株の世界は、いつも勝てるようにはできていません。
最後は、「エイヤー」の掛け声で、あとは「運命」にゆだねる世界でもあります。
だから、奥が深く、面白いのかもしれません。
ただ、一生懸命になる人を利用して、儲けをたくらんでいる人がいるのも事実です。
昨年より少し落ち込んだからといって、心配する必要はないのでは……。
株は生き残っていれば、必ず運命の女神が微笑んでくれます。
ご健闘を!