ここ数日の日経は日露経済協力、北方領土関係の記事が多い。
北方領土に関する日経論説は、
ロシアは領土問題に強硬姿勢で解決困難だから、痛み分けで北方領土二分割するのも一考。
それにより日露経済協力を推進出来る。
そうでなくば、日露経済協力停滞で中ロ接近になる
、、、というもの。
この論説で問題なのは、目先の企業益を追求するあまり、安全保障をないがしろにしている点。
目先の企業益が膨らんでも、安全保障がやばくなれば、経済活動を安心して行えなくなるのに、そこが分かってない。
対中国でも目先の企業益追求で、中国の軍事膨張を招いた。
技術流出で日本企業の利益が損なわれると同時に、中国の軍事脅威が増大した。
目先の企業益追求で、結局、中長期の企業益、国民益が損なわれる構図である。
日経の脳天気論説に従うと、対ロシアでも同じことが起きるでしょう。
北方領土二分割すら反古にされ、永久に返ってこないどころか、ロシアからの侵略行為が頻発するようになる。
日露経済協力が進まなくても、中ロ経済協力が進めば同じではないか?
いやいや、そうはなりません。
中ロはお互いに脅威になっているから、中国はロシアの脅威が増すような経済協力はしない。
資源と中国製品のバーターを進めるだけでしょう。
日本の国民益にとってベストなのは、
領土解決進展を見てから経済協力を進めること。
経済協力では技術流出を極力抑えること(ロシアの資源と日本製品のバーターに止める)。
、、、日経論説はこれらと真逆です。
(補足) 日本は第二次大戦で、樺太南部と千島列島をロシア(旧ソ連)に奪われました。 北方領土まで奪われるのは明らかに奪われすぎです。 北方領土二分割論はあまりにムシが良すぎる提案で、それに相乗りする日経はおかしい。 米国が沖縄・小笠原を返還したように、ロシアは平和条約締結と同時に北方領土を返すのがスジです。
最近の日経は対中、対韓関係でもそうですが、ほんとに日本の新聞か?、と思うような論説が多いですねえ。 もしかして、韓国の新聞?