信用取引は金利で収益を食うし、追い証ルールや期限設定があるから、元々、ポジション保持が不利になりやすいゲーム。
しかも、金利設定が平均成長率を上回っていることが多いから、平均的に見れば確実に負けるゲーム。
ただ、信用取引はポジション変更時のリスク消去(損失消去でなく変動消去)など、調整手段には使えるし、マクロ分析の確度が高い時には有用な手段です、、、、使い方さえ誤らなければ。
一方、現物取引の利益は、投資対象の成長益やら市場の見落としに依りますから、こちらはギャンブルというよりも分析のゲームです。
しかも、平均的に成長マイナスという経済はありませんから、平均的には万人が勝つゲームです(だから年金という制度は成り立つ)。
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ともあれ、運用収益がどうなるかは、マクロ分析、ファンダメンタル分析の分析力がものを言います。 特にマクロ分析が非常に重要になる(短期売買でも、、、というか、短期売買の方が)
とりわけ投資家の永久退場を招く(リーマンショックのような)テールリスクを乗り切るには、マクロ分析が絶対的に不可欠です。
テールリスクで死ぬ投資家の条件は、、、
1.信用などレバレッジのかけすぎ
2.マクロ分析の軽視
、、、この二つをしないことが、『万人が勝つゲーム』を生涯続けるための必要条件です
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さて、企業は経済競争のなかで、ぎりぎり近くのレバレッジをかけがちなものなので、マクロ分析、マクロ経済に疎い経営者は致命的です(=企業を成長させられる経営者として致命的=投資対象としては致命的。 レバレッジをかけないと大きな成長は望めないし、レバレッジをかけるからには良質のマクロ分析が必須、、ということです)。
日本のサラリーマン経営者、、マクロ経済に疎いヒト、嗅覚の鈍いヒト多いですね。
社長インタビューなんか見てると危なっかしいヒト、結構います。
景気変動のたびに海外企業に突き放される日本企業が多いのはこういうのも大きな原因でしょう。
(もちろん、最大の原因は財務官僚の火遊び、、、円高デフレ政策でしたが)
企業活動も結局は投資活動(事業投資活動)だからです。
日本企業について『職人の経営』と評した某評論家(物故)の指摘は今も結構生きてます。
企業活動にとって財務部門は非常に重要ですよね、、、当たり前ながら。