モウ山 ウシ象さんのブログ
負け犬の、負け犬による、負け犬のための相場展望104
アメリカの保険会社のAIGが、2008年に行われた公的資金による救済について、条件が不当だったとして米政府を提訴する可能性があるというニュースが、8日に流れたが、9日に世論の反発を受け、取りやめにした。
もとCEOがおこしていた訴訟に相乗りするかどうかを、役員会で議論したそうである。日本では、まず考えられないことで、アメリカの企業文化を表す良い例というところか。
それはさておき、ECBは金利を据え置きで、ユーロ圏の国債関係での問題は、最悪期を脱したとの見解を示したようである。ユーロ圏の各国は、財政赤字を圧縮する必要があり、この動きを後退させてはならないとした。
イタリアで、若年層の失業率が、過去最悪を更新したようであり、ギリシャでは、失業率が28パーセントにものぼっているようである。
中国の金融政策は、穏健なものになるとのことである。鉄を増産するようであるが、ロールスロイスの売り上げは、2012年は鈍化したとのことである。
アメリカは、デフォルトを回避するために、債務上限を引き上げるようである。2011年にも、引き上げをしているが、アメリカは、経済収支が赤字であり、恒常的なものであるので、今回、引き上げたとしても、おそらく、再度の引き上げが必要になるのは、目に見えている。赤字を削減するとなると、景気の腰折れにつながる可能性が生じてくる。
日本は、緊急経済対策費、真水10兆円で、事業規模が20兆円を見込むようである。政府の日銀への圧力と、日銀の総裁の人事もあり、円安に振れる。
今週は、それほど、重要なイベントはなさそうであるが、アメリカの新規失業者件数が、1月17日に発表されるのと、1月18日に、中国の12月度の経済指標が発表される。基本的には、ドルは、レンジになるのではないかと思っている。しかしながら、円は、トレンドが出ているので、さらに安値更新する可能性もあるが、そろそろ、円安の大合唱が聞こえてきそうなので、いったんは円が買われるのではと考えているところである。92円ぐらいまで、安値に触れて調整か、あるいは、90円手前で、調整か。なんらかの都合の良い材料をでっち上げてくる可能性があるので、要注意である。
<為替相場>
ドル円 88.20~90.20
ユーロ円 116.20~120.20
ユーロドル 1.3120~1.3420
指標は、大したものがない。おそらく、各国の金融政策も、現状維持である。そうであれば、現在の、為替の動きが、維持される可能性が高い。ユーロ圏の国債関係のニュースも、材料出尽くしというところか。しかしながら、一月中に、スペインの国債の償還で、比較的巨額なものがあるので、これが、材料になる可能性もあるので、注意である。
<株式相場>
日経平均 10200~11200
順調に買い進まれているようである。おそらく、買い遅れ組が買ってきているのではないかと考えている。保有している銘柄に、外資の買いが入っているようである。上値は、11800くらいではないかと、考えているが、円がどこまで、安くなるかが問題である。
割安な銘柄を狙って買い進んでいるので、しばらく様子を見ていてもよいと考えているところである。
モウ山先生こんばんは。^^7
調整のタイミングの読みがズバリですね!さすがモウ山先生です!!
円は一旦調整されてからさらに上を目指すと思うのですが、
日銀会合が肩透かしに終わった場合、大きく下を試す可能性もあり、
円絡みのトレードについて色々考えさせられています。。。
日銀の政策は、現状では、政府に握られています。
期待外れということはないと思うのですが、期待どおりであった場合であっても、注意が必要ではないかと考えています。
おそらく、その場合でも、政府から、何らかのコメントが出され、円安へ誘導するのではないかと考えています。