モウ山 ウシ象さんのブログ
負け犬の、負け犬による、負け犬のための相場展望45
先週末の、ユーロ圏財務相会合では、ギリシャに関して、これといった提案がなされず(もし、そんな魔法のような案があるのならば、とっくの昔に、考え出されていたであろし、実施されていたであろう)。
ガイトナー財務長官がもとめた、積極財政案にたいして、ドイツ財務省は異を唱えた。つまり、ユーロ圏の景気が上向くことは、考えられないということである。
「欧州経済は予想を下回るペースで回復」
「イタリヤ、スペイン国債購入は、両国の救済を目的にしたものではあらず、金融政策の波及メカニズムを維持することが狙いである」
「ギリシャをめぐる問題は通貨ユーロへの脅威になっていない」
以上、ECB専務理事のお言葉である。
金融メカニズムへの波及の維持は意味不明(ロイターの記事に書かれていたので、原文を当たる必要があるか?しかし、意味を知る必要はないので、調べる必要はないか。)。
ギリシャをめぐる問題が大問題ではないは、大問題になっているから、大量にイタリヤ、スペイン国債の買い入れをおこなっているのでは?(上記の波及云々はひょっとしてこのことか)
予想を下回るペースとは、いつに時点においての予想か?5月かな?これは、回復しているとはいえない状況では?
ものは言いようである。これはまるで、太平洋戦争での日本の大本営発表のような味わいのある言葉である。もはや意味不明な発表である{台湾沖海戦で、空母17隻沈めちゃいました。てへへ。ミッドウェー海戦までに、的空母(敵空母では?モ~、ウシ象のパソコン。いけない子!)4隻のうち、2隻沈めちゃいました。でも、ミッドウェーには、なぜか、3隻の空母が!}。
EUはユーロを単一通貨として使用している。ドイツ、フランス、スペイン、イタリヤ、ギリシャの通貨はユーロである。もちろん、為替の変動リスクはない。預貯金をはじめとする資産は、EU圏であるならば、どこへでも好きなところへ、逃げることができる。ただし、EU内のみである。かなり危ないとされる、豚どものもとから、まだ安心が出来るドイツ、フランスのもとへと、逃げることができるのである。それが、逃げていることになればの話ではあるが。
これが先週までの状況である。さて今週はどうなるかであるが、ビックイベントFOMCの開催である。20日、21日であるので、株は、このあたりで材料出尽くしになるのではないかと考えている。現時点で、買いから入るのはあまりにも危険すぎる。しかし、安値圏である。ウシ象は、基本的に8200~9200くらいのレンジで動くと考えている。ただし、企業の想定為替レートが、ドル円で75円程度まで、ユーロ円で105円程度まで、引き下げられるのであれば、株は上がると考えている。それでも、やっと日経平均10000回復ぐらいが関の山であると考えている。
<為替相場>
ドル円 76.20~77.20(ただし、休み明けに、日本の経産大臣が何らかの円高対策を発表するらしいので、それが、サプライズであれば、円安方向に値が走るかも知れない)
ユーロ円 102.20~106.80
ドルユーロ 1.3250~1.3850
アメリカの指標は、20日と21日とに住宅関係の指標が発表されるのみで、あまり、目ぼしいものがない。ただし、FOMCというビックイベントがある。オペレーションツイスト(なあ、知ってるだろう連邦のオペレーションTというのを)が、どれほどの効果があるものかに注目。それに引き換え、ユーロ圏の指標がたくさん発表されるので、ユーロは荒い値動きになるか?指標で戻るのであれば、ユーロは売りか?
20日にオーストラリアの議事録、21日にイギリスの議事録の発表。おそらく、景気減速懸念、利上げが遠のくという内容か?ウシ象の記憶が確かなら、オーストラリアは、スイスのように、自国通貨高を抑え込む政策の発表があると噂されている(おそらくないとは思うが)。
先週末は、ユーロ以外の通貨が、ある程度、値を戻したので、ユーロも値を戻すかもしれないが、ユーロ圏の財務大臣会合で、なんら有効な対策を打ち出せなかったので、ユーロは下落すると考えている。
<株式市場>
日経平均 8450~9000
週明け、一応ダウが、上昇したので、上げから始まるかと考えている。
週初めのダウの動き次第か?為替の戻りがどれほどかによると考えられる。売るとすれば、FOMCの後に売るほうがよいかも?
しかしながら、悪材料が出すぎであり、次から次へと、出るは出るは、どうして相場が動いているのかわからないぐらいである。アメリカの景気減速で売り買いされているのか、ユーロのギリシャ問題で売り買いされているのか、一方が無視され、もう一方がクローズアップされれたりする。
何の脈絡もなく、ウシ象時代劇劇場
タイトル 右左左右之介(みぎひだりさゆうのすけ)
「その三つ葉
寿限無、寿限無
五劫の擦り切れ
海砂利水魚の
水行末 雲来末 風来末
食う寝る処に住む処
やぶら小路の藪柑子
パイポパイポ パイポのシューリンガン
シューリンガンのグーリンダイ
グーリンダイのポンポコピ(つづく)
今週のモウ山先生の日記のおまけコーナーも絶好調ですねw
太平洋戦争で撃沈された空母の数から、
連邦的なアレも知っているモウ山先生の多方面にわたる知識の凄さに、
毎度自分の無知っぷりがハズかしくなります(*ノノ)ウワー
日記の内容で、日本企業が想定為替レートを引き下げれば株価が上がる。
的な文章がありますが、想定為替レートを引き下げると、
日本企業が工場の海外移転の勢いを強め、
高い円で海外企業を買収し業績UP?と外人投資家さんは考え、
日本株が買われる可能性があるのですか?
今週のFOMCについて、モウ山先生のご意見を賜りたいのですが、
為替に影響するのは2年債の金利とすれば、現状の2年債の金利からして、
ツイストオペが実施されても、
積極的なドル売り株買いには繋がらない気がするのですが、
FOMC後、派手にドルが売られる可能性はあるのでしょうか?
現在の為替の動きは、ユーロ圏の金融制度の混乱でしょう。今ドルを売りにいく者はいないと考えています。
株が買いにくいので、アメリカ国債が買われるという状態です。通常の状態ではまだしも、現在の状態、ギリシャだけでなく、アイルランドも自国の国債の購入を依頼した?(はっきりしないが、確か、そうであったと思う)という状態です。ギリシャの次は、アイルランドが、次の売り浴びせの餌食になると思います。この負の連鎖の中で、ドルを買うしかないという状態で、金融政策をいじったからといって、ドルは売られないでしょう。
もし、売られれば、そこが買い時になるかなと考えています。
株のほうは、去年の値動きが参考になるかと思います。もともと、ほとんどの企業が、90円が想定為替レートで、85円まで下げたのだったのかな?(日本カーボンだけは80円で計算していた)その後、株価は、上げ始め、ダウが下がろうか関係なしでした。株の基本は、収益なので、上がる可能性はあると考えています。しかし、ユーロ圏の混乱が、ある程度、落ち着くまでは、待つほうがよいでしょう。売るときのめどで考えています。
企業は生き物なので、現在の状況が、生きるのに困難だと思えば、みずからの、生きやすい環境に動いていきます。止められないことです。
注意すべきは、想定為替レートが下がったからといって、もし、下方修正をすれば、売りこまれます。
有難う御座います!勉強になります!!m(_ _)m
なるほど!株価が下がる可能性もあるのですね。
FOMC後にリスク回避が弱まる可能性もあるのでは?と考えていたのですが、
過度な期待をしていたと反省します。
モウ山先生がおっしゃるように、現状ドルを売れる状況ではないと考え、
引き続きギリシャの動向を注視しながらイメージを作ってみます。