Micky G. Albertさんのブログ
ブログ
介入と今後の行方
4日は、新規失業保険受給者数、継続失業保険受給者数の発表の日であり、雇用統計の前日、そして10日にはFOMCを控えたこの状況で突然の介入でした。
夕方まではUSD/JPYおよび、クロス円は順調に騰がり介入らしいあっぱれな上昇ぶりだったのですが、夕方すぎから徐々に雲行きが怪しくなり、NYダウオープン前(通常の日もこの辺りから流れが変わる事は多いのでデイトレの人は要注意の時間帯です!)から完全に下落モードに突入という乱高下でした。
今回の介入がなければ、富士通が懸念している74円割れや東芝が70円を割れたら部門ごと海外に移す事も視野に・・・といわれるように日本の経済的にも非常に危険な状況になるのですが、私は75円は簡単に割ると思っていました。その根拠は以下の通り。
・8月がもともと参加者が少なく、下落相場になりやすい。
・現在の閣僚はほぼ確実に夏休みを取る。その結果介入を指示する張本人が休みの為、売りしかけが極めてやりやすい。
という事です、昨年の段階では私は民主党が彼らに信念の類があるかはともかくとして、あまりに円高になると次回の選挙で産業界から相手にされなくなる事が怖い故に介入を続けると思っていたのですが、そういう心配をするレベルにすら到達してない方々だったようで党の名前自体を『腰砕けにっぽん』とでもしたほうが良いのではないかと思うところです。
介入のタイミング自体に関しては私は相場というもの自体がゲームとしての要素も非常に強く持っていると常々思っているので意外性がありすぎるくらいのこのタイミング自体は面白いとおもっています。
ただし!『海外に批判されようがなんだろうが介入を続ける。』という事が必須です。
とにかく信念の類を全く感じさせない人達が閣僚で全く信用出来ないということがバックボーンにしっかり根付いていることが今回の介入も『無駄』といわれてしまう原因なんだと思います。これがかつての小泉政権の時に行われたテイラー溝口介入の様に国民の内閣への信頼度が極めて高かった上に延々と流れが変わるまで介入を行っていた様な状況であれば今回の介入も『を!雇用統計の前日にやるとは!これは明日の発表が悪くても月曜日には元に戻すさ!ここでやるとはさすが!』というムードになると思います。しかも、この時は協調介入・・・構造的にアメリカからは文句は言われない・・・。なんとなく小泉さんとブッシュさんが仲良くしていた裏側にはこういう事もある程度計算にいれていたのだと思います。小泉さんが全てにおいてよかったとは言いませんが、保身しか考えないだれかさんとは格が違いますよね。
介入を除いた今後の米ドルの状況ですが、まだまだ悪い流れが続くと思っています。というよりも、かつての日本のバブルがはじけたあとの『失われた10年』の米国版、スケールがでかい国の分『失われた20年』様な物がやってくるのではないかと思っています。
先日、スイス中銀が政策金利を引き下げるという(年内利上げの予想が春には出ていた)かなり大胆な発表を行ったことでここ数年凄い勢いで上昇していたスイスフランが米ドルに対してかなり大きく下落したものの、その日のうちに上げ幅を大幅に縮め、今日も大きく上昇していたものの、マイナスに転じてしまいました。
通常なら為替全体の流れをみるにあたり大きなものさしとなるEUR/USDですが、悪材料合戦となってしまい為替全体を測る物差しにならない面がある(同時にグッドニュースが出ると一挙に騰がる。1月~4月までが利上げの話だけで2000pips近く上昇しました)ので世界一の信用通貨であるスイスフランに対する米ドルを見ることで私は強さを見ているのですが、この状況だとまだまだドル安は続きそうに思えます。
以前から度々私はUSD/JPYは2年後200円、20年後300円と思っているのですが、これは日本がどこかでつみあがった赤字国債についてどうにかしないとならなくなるからです。平和的な解決を行うとなると、円建てであることを幸いとし、円を刷りまくって解決していくしかないんだなぁと思っているからです。
足元のUSD/JPYをどうにかしようとする場合、介入もまぁ良いのですが、今年と来年で100兆円の国債買い入れを行う!という類の発表をすれば簡単に100円くらいまで戻せるのではないかと思っています。この手はいつ実行しても良いというわけではなく、アメリカが財政問題を抱え、経済指標は弱い指標ばかり、ヨーロッパはギリシャ問題もあればこの後確実にやってくると思われるイタリア、スペインの問題があるという『弱いもの比べ』な相場状況にあるからこそ今が有効だと思っています。又、株式や為替同様に勝つには『流れにのる!』が良いわけで『日本も弱いもの比べ』に参戦すればよいだけの事ともいえますよね。物事すべて『波』ですから良いときもあれば悪いときもあります、欧米の状況が回復してから日本が財政問題で大変な事になってしまって円が暴落してしまったらこれはこれでみんなが不幸になるだけなのでホントこういう大胆な手を打ってほしいと願うばかりです。
それでも介入しなければ、75~76円になっていたかも?ですね。いづれなるのでは?
PicksされたGABA、この前ちょっと触って外したばかり‥20万でTOBだなんて~
ザンネンです(ノд<。)゚。
日本風開も震災時の急落で外したら4倍に(;_;)
突然の介入はFXやっている人にも、株をやっている人にも迷惑ですね。
と言っても、先に「介入するぞ!」とは言えないのはわかっていますが・・・
で、効果が一時的というのは、もはや笑うしかにゃい。
今回の介入は最安値の下抜けを防ぐ、
と言う意味では天才的な判断だっと思うのですが、如何せん、
日足と週足のレジスタンスで跳ね返されてちゃ駄目駄目ですよね。
財務省の官僚の皆様にテクニカル分析を教えてあげたくなります。
あと2,3年すればさすがに米経済も回復してくると思うので、
それまで日本経済が耐えられるのか?が心配です^^;
今の政治家は信念を持つより先に道徳をまず持ってもらうことだと思っています。
日本の誇るべきことの道徳心すら持ち合わせていないのですから。