jojuさんのブログ

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欧州と日本のお馬鹿な連立方程式

欧州・・・・

 とりあえず、ギリシャ問題は終息しそう。 しかし、不良債権処理は済んでいない。 抜本的解決策(デフォルト)か、この景気回復局面だけでのやりすごし策(財政支援の顕著な増加)が必要。 でなければ、問題はまた起きる。 そして、その間隔は短くなる。 

 

 そもそも、こういう問題が起き、そして、こじれるのは、統一通貨ユーロという不合理なシステムのせい。

 統一通貨ユーロを維持したい、ユーロの旨味は得たい、でも、お金は出したくない(IMF経由で日米中につけ回ししたい)、で、EUの金融政策はPIIGS諸国無視で自分たち主導で決めたい、、、という独仏の無茶苦茶な願望から、経済政策が解決困難な連立方程式になっている。

 

 それでも危機が縮小傾向にあるのは(見かけ上だけかも知れないが、、)、世界経済、欧州経済が米国の景気回復に引き上げられているため。 

 

 ゆえに、欧州のていたらくを米国は批判出来る。

 しかし、日本は批判出来ない。

 

 なぜなら、日本も財務省(役所全般?)の無茶苦茶な願望から、解決困難な連立方程式に陥っているから。

 

 無茶苦茶な願望とは、金融護送船団は維持したい、銀行の破綻は(例え安全に破綻処理出来ても)回避したい(=天下り先を沢山維持したいor天下りOBのメンツを保ちたい)、破綻回避のため国債バブルを維持したい、国債バブル維持のため低金利を維持したい、低金利維持のためデフレ状態を持続させたい、デフレ状態持続でも財政破綻を回避したい、財政破綻回避のため&予算拡大・権限拡大のため不景気(デフレ)でも増税したい、増税でデフレ継続でも不良債権が膨らまないようにしたい、不良債権が顕在化しないように&権限拡大のため中小企業支援(ばらまき)を維持したい、、、、等々。

 

 このデフレをゆっくり確実に終息させるには、お札を適正量、刷りまくるインタゲ政策(=インフレ目標政策=物価上昇率適正化政策=為替レート適正化政策=バブル抑制&デフレ抑制政策)が必要。

 

 この政策であれば、銀行の破綻処理や不良債権処理は最小化される。 しかし、ゼロリスクという無茶な願望を持つと、それすら出来ない。 バブルが起きた以上、ゼロリスクはない。 でも、リスクプールによる救済は出来る。 然るに、救済があっても、破綻は絶対イヤとなると、何も出来なくなる。 出来るのは、先送りで爆弾を増強させる政策のみ。 今回、米国景気回復に引きずられて、ゆっくりデフレ脱却出来たとしても、無茶苦茶な願望が無くならない以上、インタゲ政策導入がない以上、不景気が来るたびに危機は拡大していくでしょう。

 

 さて、日本におけるデフレ圧力の大きな原因は、中国の通貨安固定政策(お札刷りまくり政策)による企業の中国シフト。 中国隣接の日本は、その悪影響を最も大きく受ける先進国。 ゆえに、中国特需で企業業績は上向いても、日本の国内経済は衰退し、税収は低迷し(税収は中国に流れる)、財政は破綻方向に進む。 働けど働けど我が暮らし楽にならざり、となる。 インタゲ政策は、この状況を解決する最も合理的な政策でもあります。 内輪もめの格差是正政策(=悪平等政策)をあおっている場合では、ないのです。

 

 民主主義国では、有権者は賢くあラねばならない。

 

 

(補足) 他の新興国は、中国のように異常な通貨安固定政策を取っていない。 しかも、それらの国は日本から遠く離れている(内需産業までそれらの国にシフトすることはほとんどない)。 ゆえに、それらの国への企業シフトは、日本にとって大きなデフレ圧力にならない。 むしろ、日本国内の産業高度化への適度な圧力になる。  

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