黒鮪殿下さんのブログ

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【創作童話】その3「ペンギンさんと卵」

昔々ある所にペンギンさんがありました。

ペンギンさんは来る日も来る日も股間に卵を挟んでコロコロコロコロと大切にもてあそんでいました(笑)。

しかし、幸せは何時までも続きませんでした。

地震が起こったのです。

津波はペンギンさんの所まで押し寄せました。

折も折、津波に飲み込まれていたマグロさんはペンギンさんの所へこんにちはと言ってやって来てペンギンさんの美味しそうなくちばしを食べてしまいました。

でも、ペンギンさんの悲劇はこれでは終わりませんでした。

どさくさに紛れて凶暴だと噂が高い神さまと仏さまと言う二匹のネズミが現れてペンギンさんの目玉から頭から丸ごと食べてしまったのです。

それでも独り占めするほどネズミたちは人が悪く無かった様です。

マグロさんの為に一番美味しいであろうペンギンさんの卵を残してくれたのです。

マグロさんが卵を割って食べようとした正にその時です。

マグロさんの中の本物の仏さまがささやきました。

本当に卵を食べてしまっていいのか?と。

そこでマグロさんは目覚めました。

奇跡が起こったのです。

何と!ペンギンさんに代わって卵を温め始めたのです。

ペンギンさんがあんなに大切にしていた物だから、何か素晴らしい物が産まれるであろうとマグロさんは思いました。

するとどうでしょう。

卵からはさだまさしが産まれました。

マグロさんは大失敗だと思いました。

すると、何時の間にか逃亡していた凶暴で有名な神さまと仏さまの二匹のネズミもやって来てマグロさんに教えてあげました。

さだまさしを良く見ろと。

そしてマグロさんがさだまさしを良く見直すと何とその手には寿司太郎を持っているではありませんか!

マグロさんたちはちらし寿司パーティーをやったそうです。

ペンギンさんも呼んであげたかったです。

めでたし!!
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