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シンクグローバル6 -2008年の展望(後篇)-
今年最後となりますが、昨日に引き続き、海外市場の2008年の展望(私なりの)について書いてみたいと思います。
2007年の海外株式市場は、サブプライムローン問題により大きく落ち込んだイメージがありますが、短期の下落は別にして、アメリカ(NY)市場や一部の先進国(日本を含む)以外はそれほど大きな減速は見られません。
むしろ1年を通して見ると、BRICsなどの新興諸国や欧州など、総じて年初より株価指数は上昇し堅調であったと言えます。
さて、問題の2008年の株式市場ですが、何度も書いていますようにアメリカ経済は減速すると考えていますので、これが世界の経済にどのような(どの程度の)影響を与えるかが焦点になると思います。
これには、よく言われるように二通りの考え方があります。
①デカップリング論
現在、広く支持されている考え方で、「アメリカ経済が鈍化、低迷しても新興諸国等の需要が拡大することによって世界経済を下支えし、全体では成長が持続する。(故に新興諸国の市場は堅調であるとする。)」というもの。
②アメリカ経済追従論
①とは反対に、「アメリカは最大の輸入、消費国であり、アメリカ経済の成長鈍化、低迷は、振興諸国の輸出を減少させ、これらの国にも少なからぬ影響を及ぼし、曳いては世界経済の停滞を招く。」とするもの。
私個人としては、アメリカ経済に大きな影響を受ける、成熟した市場を持つ先進国(日本を含む)は別にして、世界市場、特に新興諸国の株式市場は2007年同様に堅調に推移するのでは、と考えています。(どちらかというと①に近いです。違いは先進諸国の経済は、正反対に低迷すると考えていることです。)それは、
①サブプライムローン問題が発覚したにも関わらず、2007年の世界の経済成長の約50%を中国、インド、ロシアで牽引(IMF発表データより)したという事実。
②BRICs4ケ国のGDP変動率は、先進7ケ国のそれに比較して一致した動きとなっていない(中国は、多少低下しましたが、今までの伸びが大きすぎると考えています。)こと。
③アメリカ経済が低迷した1980年代(今現在より、その影響が大きかった)であっても、当時の新興国、日本の経済は好調に推移したこと。(バブルではありましたが。)
④新興諸国(特にBRICs4ケ国)は総じて人口が多く、それに占める冨俗層の割合が圧倒的に低い。また、資源国でもある。よって、先進諸国とは違い、外需(輸出)が多少落ち込んだとしても、内需(国内消費)でカバーできる。
と考えているからです。
これら新興諸国の市場はキャパが小さいために、ファンダメンタルとは別に、需給の影響を先進国市場に比較して大きく受けやすく、既にバブルとなっている可能性も否定できませんが、以上の考えに則って、新興諸国(特に中国、インド、ロシア)市場へ投資の重点を置きたいと思います。
(これには、為替対策の意味も含まれます。対ドルは別にして、将来的に円安傾向は避けられないと考えていますので。)
最後になりましたが、今年1年、日記を読んで頂いた皆さん、特に頻繁にコメント頂いたフレンズの皆さん、本当にありがとうございました。
来年も引き続き、ご愛顧の程、よろしくお願い致します。
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来年はますます先行き不透明になりそうですね。デカップリング論のように推移する可能性も高いと思われますが、そうなると米国株式市場は停滞するでしょうし、当然のことながら日本市場の冷え込みは厳しいものとならざるを得ないでしょう。
いずれにせよ、来年もあまり期待は持てないかもしれませんが、その中で生き残るべく頑張っていきましょう。
コメントありがとうございます。
今年1年、お世話になりました。
>いずれにせよ、来年もあまり期待は持てないかもしれませんが、その中で生き残るべく頑張っていきましょう。
来年どころか、しばらくダメかもしれませんが、ダメならダメで臨機応変にしぶとく生き残りたいと思います。
ヨッシーさんも充分気を引き締めて頑張ってくださいね。
来年も情報交換等、よろしくお願いします。
新年の挨拶巡回してる鉄砲長です。
俺も新興国投資を今年は自分の中にちょこっとだけ持とうと思ってるんです。(*^^)v
先進国分散ではやはり辛いなぁというのが現状ですからね。
今年は相場は厳しいですけど、
更なる利益を追求しつつがんばっていきましょう!
今年もよろしく!(^_^)/
2008.1.1 みやまな鉄砲長
どのシナリオになるのか今の所全然判りませんね~
早めにシグナルを察知して対処できるといいのですが・・
いずれにしろ準備は必要ですよね。
今年も宜しくお願いします。